今日の稽古のテーマは「入り身投げ」でした。
集中力が途切れない稽古の構成
稽古の最初は座って稽古しました。座技だと、なぜかみんな壁の方に移動していきます。
T先生が笑いながら言った一言で、移動しなくなりました。
体が慣れたら立って稽古しました。
暑くて疲れてしまい「あ~まだ時間あるなあ。キツイ」と思い始めた頃に、杖を使っての稽古。
また新鮮な気持ちで頑張れました。
先生が参加者の体力や集中力を考慮して、稽古内容を組み立てているのが分かりました。
本日の稽古内容
座技正面打ち第一教
相手を抑える時は、手だけで抑えるのではなく、相手を自分の頭がてっぺんになる三角錐に入れるような気持で。「有名な先生方は『円錐』とか『宇宙を入れる』とかおっしゃるけど、僕は正直そこまでは、まだ分からない。ただ自分だけ、相手だけ、腕だけ、ではなく、相手と自分をひとつにして抑える気持ちで」とのこと。
私も大御所の本はチンプンカンプンなので、安心しました。
まずはT先生の教えを理解できるように頑張ろう。
座技正面打ち入り身投げ
打ち込んでくる相手の腕を対処するのではない。相手の体を大きな袋に入れ込むように、体をさばく。
そしてその袋から空気を抜くようにして相手を投げる。
最初の体さばきは何となく分かったけど「空気を抜くようにして投げる」がよく分かりませんでした。
手を合わせた状態からの入り身投げの練習
我々がどうしても打ち込みの手に気を取られるので、お互いに手を合わせたところから練習しました。相手の後ろに入って首を持ち、180度体を開く。
相手(のお腹)が前に進もうとしているから、それを手助けするように押し出して投げる。
なるほど!本当に自然な投げ。
「相手の首に腕を引っかけて投げ下ろす」投げ方とは真逆。
相手が行きたい方向に誘導して投げる動きが上手になれば、小さくても、大きい人を投げられるかも・・・と希望が見えました。
私は投げるタイミングをつかめずにグルグル回りすぎる時があります。
メリーゴーランド状態。
何が何だか分からなくなり、「もういいや」と投げようとして「それじゃ無理でしょ」と突っ込まれる。
相手の動きをきちんと読み取って、投げられるようになりたいです。
手を合わせた状態から相手の後ろに入り、一緒に動く練習
お互いに片手を合わせた状態から、相手の後ろに入る。首をしっかり持ち、持った手の肘を相手の背中につけ、体ごと相手の背後に入って一つになる。
その状態で前後左右に歩くと、相手はダンスのパートナーのように、一緒に動かされてしまう。
正面打ち入り身投げ
打ち込んできた相手をかわす動きで相手の後ろに入り、首を持ってない方の手で相手の手をひっかけて前へ誘導しながら体を開いて相手を崩す。次に、自分の体を軸にして逆回転しながら、ひっかけている腕を遠心力を使って回して投げる。
先生に投げていただいたら、最後に遠心力でぐんっと勢いよく投げられました。
投げ落とされるのではなく、遠心力で飛ばされる感じ。
やっぱり合気道は螺旋の動きがすごい。
杖を持っての稽古 その1
逆半身でお互いに杖を持つ。脇をしめて杖を相手の襟のラインに合わせるように突き上げて投げる(後ろ受け身)
形としては、入り身=側面に入っての呼吸投げと同じ。
杖を持っての稽古 その2
相半身でお互いに杖を持つ。Naさんに持たれたら、こちらが投げる側のはずなのに、杖が全然動かせない。
あれ?「杖の持ち方、道子さんより私の方が幅広く持っているの分かります?」
なるほど。
てこの原理と同じで、幅広く持たないと力を使えない。
相手に並ぶように踏み出して、投げる(前受け身)
Nさんの技は、後半でぐわっと投げられる力を感じる。
杖の動かし方か体さばきなのか・・・両方かな。