今日も引き続き、審査に向けて基本の技の稽古でした。
回転するコマ
天地投げの見取りの時、受けに呼ばれました。先生の下の手はつかめるのに、上の手はなかなか触れない。
必死で先生の周りを走り回り「手、取れた!」と思った瞬間に投げられています。
Tさんに「先生に完全に振り回されてましたね~」と感心(?)されました。
遠心力を感じるというか、惑星になった気分。先生は太陽。
そしてTさんによるT先生の動きの分析が深いです。
「先生は自分中心に回っているように見えるけど、相手の動きに合わせて、自分の軸を少しずつズラしながら回って、誘い込んでますね。」
そう言われて、T先生をよく見ていると、確かに相手の力を流すよう、位置は少しずつズレてる。
コマの回転のように、ブレずに回転しているけど、軸自体は移動しているイメージでしょうか。
この動きを会得したら「力ではなく、体さばき」を実現できるんでしょう。
振り回されながらも、先生の動きを盗みたいです。必死過ぎて余裕ないけど。
本日の稽古内容
座技正面打ち第一教(表)
相手を畳に崩してから「そうだ、この腕を上にしないと」と動かすのではなく、崩す動きの中で、自然に最後の形になるように。座技正面打ち第二教(裏)
最初にきちんと相手の後ろに入る。相手の手を自分の肩口につける時、滑らないように、相手の手を手刀にして肩にぴたりとつける。
動ける隙があると相手が起き上がってくるので、そのタイミングで極める。
そのまま、腕をゆるめずに相手を崩す。
正面打ち入り身投げ
相手の後ろに入る。首を持つ。腕で押し込むのではなく、体を45度開きながら、腰を落として相手を崩す。
相手が起き上がってきたところで、自分も立ち上がって投げる。
T先生に技をかけていただくと、バタッと畳に膝と手をつくくらい崩れます。
反射的に立ち上がろうとすると、またフワリと崩されて引っくり返ってしまいます。
先生はそんな大男ではないのに、技はズッシリと重厚です。
天地投げ(裏)
相手が両手を取りに来た時には、すでに動き始めている。誘い込んで、相手の体が自分の体の周りをまわり、通り過ぎそうになるタイミングで、腕を上に上げて(切り下すのではなく)投げる。
3人掛けの両手取り
左右から真ん中の人の腕を両手でつかむ。つかまれた人は腕の力は抜き、腰から動かす。腰から立ち上がっていく。
相手がふたりと思わず、ひとりと思って、腕をくぐる。
投げるのではなく、そのまま自分が腰を落とすと崩せる。
3人掛け、見たことはあるけど、やったのは初めて。奥が深い。
自由に投げ20本
稽古の締めは、ふたりで組になり、自由に20本ずつ投げました。「続けて投げる時は、相手のそばまで行って、手を出してあげると相手の負担が減りますよ」と教わりました。
確かに、投げられて立ち上がると、目の前にOさんの手があります。
私がえっちらおっちら立ち上がっている間に、そばまで移動してくださってる。
さり気なさ過ぎて、気付きませんでした。
なのに、私がOさんを投げる際には、そのまま突っ立っているという…大変失礼しました。
そばまで移動すれば、相手の負担も減るし、相手が受け身をとる場所も確保できます。
相手のことをきちんと配慮しながら、稽古できるようになりたいです。
稽古のお土産
頭の軽い打撲←最悪です太腿の筋肉痛
入り身投げと天地投げで振り回され、体力を使い果たしてしまいました。
最後の投げ20本で、右側の前受け身の時に頭をゴンゴン畳にぶつけました。
体力つけないと。
最後に
T先生の技はすごいです。体のどこから、あの重み・重厚さが出てくるんだろう。
自分の体で未知の体験ができる合気道、よかったらご一緒にいかがですか。
是非お近くの道場へいらしてください。