畳バンバン~関節の固さで激しさが違います

Day29  2018.3.11 2019.6.15 藤沢合気道会

合気道の技には、大きく分けて投げ技と固め技があります。

畳バンバン

固め技は、最後は相手が動けないように畳の上でおさえます。
攻撃してくる相手を傷つけずに止めて、制する。
動けないようにするため、起き上がれない状態で固定したり、手首・肘・肩の関節を極めたりします。

受けは、おさえられたら「もう動けません」「痛いです」の意思表示として、畳を手の平でタップします。

これ、極まるとヒジョーに痛いのです。
その瞬間はとっても痛いので、畳を激しく叩いて「もう無理~」と全力でアピールします。先輩に苦笑いされるほど、激しい畳バンバンです。

合気道のおさえの畳バンバン

でも不思議なことに、放してもらうと、痛みはすぐに消え、逆にストレッチされた後の心地良さを感じます。
この極め、素晴らしく肩凝りに効きます。特に二教と三教。
一教はちょっと物足りない(笑)四教はストレッチとは別物の気がします。

本当はなるべく極めてもらって、限界の直前までストレッチした方が、お得 体にいいと分かりました。

でも、私は関節の固い女。
畳バンバンした時に「え?まだ極めてないよ?今からだよ」と言われたりします。

逆に、関節が柔らかい人は、こちらが極めて(るつもりで)も、全然畳を叩かない。
怖くなるほど曲げても、平然と「極めが緩いから、逃げられちゃうよ」と起き上がってくる。
倒しても起き上がってくるソンビを連想した。

私の極め方が、ポイントからずれていて、ちゃんと効いてないのかも。

関節の固さによって、感じ方も人によって千差万別だと知りました。

極めはゆっくりジワジワと、相手の様子を見ながらやろうと思いました。
特に、初めて組む人の場合は気をつけます。

本日の稽古内容

正面打ち第一教

正面打ち第二教(表)

初心者はしっかり一教で相手をおさえてから、手の平を相手の手の甲にくっつけ、相手の親指の下あたりを自分の親指でおさえて、相手の手首をしっかりとひねる。
そのひねりが緩まないようにしたまま崩して、畳の上できっちり抑える。

Fさんは体が生まれつき柔らかいそうです(羨ましすぎる!)
最後の決めで、小指が畳につくまで手首をひねっても、Fさんは畳を叩きません。
これ以上、どうすればいいのかな。

関節が柔らかい人はなかなか畳を叩かないから、グルーッと大きい円をイメージして、相手の手の先を相手の足の方に向けるような意識でじわじわと決めるといいですよ」

私は、小指が畳に近付く前に畳バンバン状態。
感じ方は人それぞれ違うと実感しました。

正面打ち第二教(裏)

ひねった相手の手を自分の肩で迎えに行くようにかがんで、一緒に起き上がってくる相手の腕を極める。
それから相手の上腕部・肩をひっくり返そうとしてモタモタ。

「そこでせっかく決まっているのだから、ひねろうとするより、ゆるめずにそのまま動いて相手を崩して」

きっちりと決まった状態のまま相手を崩してから、最後の決めの形に入る。

正面打ち第三教

これも相手をしっかり一教でおさえてから、手を滑らせて、相手の手をとる。
大きく動いて、相手を吊り上げる。

Uさんはこの吊り上げがとても上手。
全然力入れていない(ように見える)のに、腕の痛みから逃れようと、Uさんの周りでこちらが大きく回ってしまいます。
そして、釣り竿を投げるような感じで腕を振られて、崩されます。

この時、大事なのは取りの手の甲が上になって、相手の手をきちんと極めていること。
その手を緩めないこと。緩めないまま、最後の決めの形に入ること。

Iさんからは最後の決めで、相手の手をねじることと相手の腕を伸ばすことのバランスが大事と教わりました。
確かにねじられると、もう1mmも動けません。

動く気が失せるほど、きっちり決まる。
これが合気道の技の決めですね。

正面打ち第三教からの発展で回転投げ

三教で相手を大きく動す。
「こう前に行くことも出来る」「こうやって一緒に動くことも出来る」から、相手の後ろに入って回転投げにつなげることも可能。

T先生はいつも技にとらわれず、体さばきを大事にすること、臨機応変に動くことを教えてくださいます。

この稽古で組んだK君からは「受けの手をひねっている部分が緩んだら、投げるのは無理なので、気を付けて」と言われました。
回転投げの動きに気を取られて、自分の手元がおろそかになっていました。

先輩方はひとつひとつの動きをしっかり重ねて、きっちりと利く技にしています。
二教も三教も、これだけ沢山の手順があるのに、ひとつも漏らさない。

長年の稽古の積み重ねで体で覚えているんだな~と感心します。

天地投げ(裏)

下の手は自分の腹の前にしっかりつけ、大きく螺旋に動いて相手を誘い込む。
相手を自分の脇の下に入れ込むつもりで。
脇の下にしっかり入ったところで、相手を崩しつつ投げる。

稽古のお土産

特になし 

稽古中の汗・息切れは毎度のこと。次の日以降に残るダメージは特になし、という意味で。

最後に

稽古後、RちゃんとK君の中学と大学の卒業を祝して、お祝い投げをしました。

皆に交替で投げられているふたりを見ながら、若いって素晴らしいな~と、学生ではない私はお気楽モード。

でも、聞くところによると、昇段時にもお祝い投げがあるそうです。
その日が来るのが待ち遠しいような、怖いような気持ちになりました。

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