合気道の稽古は、見取り→練習の流れで行います。
PDCAサイクル
最初に、先生がみんなの前で「見取り」をします。練習する技のお手本です。
「今回はこう動くけど、他の展開もできるんだよ」と色々な動きをしてくださいます。
練習中、先輩方は「ここで先制されたら、こう対応する」「相手が自分より大きかったら、こうしないと崩せない」と教えてくれます。
あまりにも技が甘いと、返し技発動もあったり。
私は見取りの技しかやれない(しかも完璧でもない)のに、先輩方は一瞬ですごく沢山のことを考えています。
あ、考えてるんじゃないのか。
自然に体が反応するのかな?
よくPDCAサイクルとか言いますよね。
Plan計画→ Do実行→ Check評価→ Act改善の4段階で業務管理しましょうっていう手法です。
稽古の蓄積がある人は、瞬間的にPDCAサイクルを回しまくって、技をかけていると感じます。
頭だけでなく、身体も使ってのPDCA。
しかも、たった数秒間の中で。
瞬発力・人間力が磨かれるはずです。
稽古を続けている人は、仕事も有能に違いないと思います。
合気道で鍛えた瞬間PDCAの技を、日常生活や職場でも発揮しているに違いありません。
その上、合気の精神で、相手に合わせ、チームワークも心掛けるだろうし、無駄な力みもなく自然体。
そんな人になりたいし、そんな上司や同僚が欲しいです。
私の場合は、まず基本の技を身につけ、応用できる次元まで稽古を重ねたいと思います。
ここから下は
本日の稽古内容
座技正面打ち第一教
(表)の最初に踏み出す足は、相手の打ち込みを受ける状態で変わる。動きが遅くなった場合は(裏)と同じように外側の足で踏み出す。
座技正面打ち第二教
打ち込みに対する反応が遅くなってしまう。相手の手刀が自分の額まで近付いたら、跳ね返すのは無理。
「自分から先制する勢いで」とKさん。
こちらが腕を振りかぶった時には飛び込み、ふっとばす勢いで打ち込みを制しています。
座技正面打ち第三教
相手の腕を切り下ろし、自分の膝にしっかりとつけた状態で手を取る。相手の肘を90度に曲げること、自分のお腹を相手に向けること。
(表)相手の手を少し振りかぶりながら、外側の足で相手の前に1歩進む。
空いた手で相手の肘を持って崩す。
(裏)相手の後ろに回る。
極めは、二教と少し違って相手の肘を決める感じで。
座技正面打ち第四教
相手の手の平ではなく、手首をとる。(表)手首の内側の2本の筋の間に、自分の人差し指の根元部分を当てる。
側面に入っての呼吸投げ
最初の動きは三種類ある。千鳥、転換、入り身。
状況に応じて使い、相手を崩して投げる(後ろ受け身)
千鳥の動きが小柄な人には合っているのでは、と思いました。
隅落とし
相手に持たれた手を横に張る。その手は上下に動かしたりせず、張りを保ったまま、相手の斜め後ろに向かって1歩踏み出す。
その時にもう片方の腕で相手の足を払う(後ろ受け身)
張った腕が不安定になって動いてしまうので、気を付ける。
天地投げ
(裏)相手の吸い込み(誘い込み)が難しい。両手取り呼吸投げ
両手を取りに来た瞬間、心持ち前に出る。そして相手を誘い込みつつ、転換して投げる(前受け身)
逆半身片手取り入り身投げ
(表)は相手のお腹の方へ(裏)は相手と背中合わせになるように動く。手元をコンパクトにして、足を引きながら投げるやり方は効果的だと思った。
投げた相手は、ひっくり返して腹ばいにさせ、腕を極める。
この時、相手が動いてくれない時は、相手の肘と肩の間を持ち、相手の頭上を移動しながら、低くつぶすようにして、ひっくり返す。
座技呼吸法
奥深く、いつも難しい。相手の脇を伸ばすようにしたいけど、上手くいかない。
最後に
今日は、5年振りの稽古とおっしゃる女性有段者がいらしてました。「これでいいのかしら」と言いつつも、身体が自然に動いている。
すごいなぁと思いました。