合気道は、通常ふたりで組になって稽古します。
先輩は全員が先生
先生はもちろん、有段者も白帯と組んだら、教える側になります。門人は全員、同じ月謝。
有段者も初心者も金額は変わりません。
白帯同士だと技が分からないので、有段者がなるべく組んでくださいます。
自らは練習台に徹し、体と言葉で教えてくれます。
非常にありがたいです。
でも有段者同士、遠慮なく投げ合ったり、技を研究したいのではと心配になります。
有段者が多い時や、稽古後に時間があると、楽しそうにお互い切磋琢磨しているのを見るので、尚更です。
「教えることで学ぶことも多い」と聞くけれど「手刀の指はのばす」「下向かないで背筋伸ばして」「半身になってない」と同じことを繰り返すのは、大変そう。
覚えの悪い自分に嫌になりますが、付き合う方がもっと嫌気さすはず。
申し訳ない。
しかし、嫌な顔は決してせず、教え、励まし(ちょっとでもいいところは)褒め、短い時間の中で、少しでも向上させようとしてくれる。
その期待に応えたくて、初心者は頑張れます。
先生や先輩を見て「あの切れのある動きをしたい」「あんな柔らかい受けを取りたい」と目標にします。
先生も大きな存在だけど、道場の先輩方が初心者にとっては全員先生です。
モンスターカスタマーのような、支払った金額以上のサービスを要求する人達も多いこの世の中。
同じ道場生の立場でありながら、自分の稽古よりも教えることを優先する先輩方には頭が下がります。
私もいつか相手にとって大事なポイントを指摘して、教えられるような先輩になりたいです。
ここから下は
本日の稽古内容
逆半身片手持ちからの入り身転換練習
持たれた手の手首を内側に曲げると、あんなに難しかった「自分の手を力ませずに相手の力を誘導する」がやりやすくなる。手首を内側に曲げながら、相手の横に入り身して、転換。
逆半身片手持ち呼吸投げ
先ほどの練習の続き。入り身転換までしたら、相手の中心軸をずらすように、自分の体ごとぶつかって投げる(後ろ受け身)
肩や肘で相手にぶつかって無理やり投げるのではなく「体の移動」「相手の軸をずらす」ことを意識する。
正面打ち第一教
相手の打ち込みは、下から摺り上げるようにして受ける。(表)打ち込みを制したら、相手の手首に当てている手刀で内側に切り下げるようにする。これが上手くいくと、すぐ崩せる。
それから、相手のお腹の方向に向かって、大きく踏み込む。
(裏)打ち込んだ時、Uさんに当たる感覚はゼロ。
こちらの腕をそのまま誘導され、畳の上に放り出されている感じになります。
体捌きがポイント。
天地投げ
(表)下の腕の張りをきちんと保って相手を崩す。上の腕で投げるというより、相手の後ろに踏み込みながら、お腹を相手の体にぶつけるようにして投げる(後ろ受け身)
(裏)相手を誘い込む時、軸足を動かさない。
軸足はそのままで、大きく転換する。
私は最初の転換で45~60度程度しか回っていないので、大きい相手には効かない。
そこから自分の腰を低くしながら、更に180度目指して回ると、相手は崩れる。
正面打ち入り身投げ
(表)相手の後ろまで入り身する。相手の腕と首を持ち、その腕を巻き込むようにして投げる(後ろ受け身)
(裏)入り身(鼻から吸う)自分の体を開く(口から吐く)相手が誘い込まれるのを待つ(吸う)投げる(吐く)と呼吸を意識する。
息を止めると力みが抜けないし、疲れてしまう。
呼吸を意識すると、技にリズムが出る気がする。
呼吸を整えれば、メリハリのある動きができるかも。
胸取り第二教
(表)襟を取られていない方の手で、下から相手の顎を突き上げるように、掌底で当て身。当て身入れた手でつかんでいる相手の腕の肘をひっかけつつ、後ろに大きく1歩下がる。相手が崩れたところで、もう片手で相手の肩に近い二の腕を押さえながら、大きく前に出る。
(裏)相手に当て身を入れられないよう、横に並んだ状態で二教を決める。
両手持ち呼吸投げ
両手を持たれたら、小指を天井に向けるようにして丸く上げる。相手が少し浮きあがったところで、相手のお腹に向かって投げる(後ろ受け身)
あるいは、両手で持った球を転がすようにして、相手のバランスを崩して投げる(後ろ受け身)
S先生は、こちらが手をつかむ前に投げます。
持とうとした瞬間に腕を引き、腰を切る。
タイミングの取り方がすごい。
逆半身片手持ち(四教?)呼吸投げ
相手に腕をつかまれたら、手首をかえして片手で四教をきめる。入り身転換して、四教している腕で投げる(前受け身)
Okさん相手だと、四教された瞬間に畳の上に崩れ、悶絶。
投げられるまで立っていられない。
なぜ、あんなに一瞬で四教が決まるのか。
しかもいつもと変わらず、優しい笑顔のまま…逆に怖いぞ。
逆半身片手持ち腰投げの練習
体に少し乗せられて、軽く下ろされるまで、をやりました。持たれた腕を上げ、相手を背中に添わせるようにしてから腰をおろし、もう片方の手で相手の足を持ち上げる感じ。
座技呼吸法
相手の軸を崩すように、ハンドルを持った両手を回すようにして投げる。力では無理なので、相手のバランスを崩す・相手の軸に作用するように。
投げっぱなしにせず、きちんと押さえる。
最後に
今日でなんと、3日連続で稽古しました!達成感!私もまだまだやれるぞ!と嬉しくなりました。