今日の稽古のテーマは「呼吸投げ」でした。
呼吸投げ
合気道では、特に名前のついてない投げ技はすべて「呼吸投げ」の括りにしちゃえ、という大雑把さがある気がします。これ、始めてすぐの人が混乱することのひとつ。
「え?これも呼吸投げ?さっきの技と動き全然違うけど??」ってなります。
技の成り立ち的に、ある動きに気付く → あ、これ技として成立するわ → みんなで稽古するのに、技名つけた方が分かりやすいよね → 一応名前つけとくか、という流れだったのでしょう。
確かに、合気道は「呼吸」で投げると言われているので、どの技も「呼吸投げ」で間違いはない…。うん。
とりあえず、新しい方へのアドバイスとしては「一口に呼吸投げと言っても、無数のやり方がある。呼吸投げ=投げ技、くらいに大きく捉えた方がいいです。深く考えすぎないでね」という感じですかね。
という話をTwitterでしたところ、
「先生から、合気道の技は、呼吸法を使うから技の名前は、いわばすべて呼吸投げ(呼吸固め)、特に名前が付いている技はその理由を考えるべき(一教から四教の共通点は?それ以外の基本技の共通点は?)、それが植芝先生のお考えだと教わりました」(たけさん)
と教えていただきました。
そうだったのか!
×「名前がないのは呼吸投げにしておけ」ではなく
〇「すべての技は呼吸投げ・呼吸固めだよ。あえて名前つけているのは、意味があってのことだから、その意味を考えて稽古してね」ということだったのですね。
またひとつ賢くなってしまいました。
これだから、合気道は楽しいです。
それにしても、息を止めたり、呼吸と動きがバラバラだったりする私の場合、技と呼べるレベルに到達してないってことだ…
本日の稽古内容
両手持ち四方投げの形でストレッチ
両手を持たれたら、四方投げ(表)で投げる直前の状態まで動き、相手の背中を反らせてストレッチできるようにゆっくり投げの動作をする。ストレッチされている人はすぐ受け身を取らずに、ゆっくりついていく。
投げても投げなくても構わない。
片手持ち四方投げ(表)(裏)
慣れてきたら、受けは立ち上がりながら取りの片手をつかみ、取りも動きながら技をかける。1回1回動きを切るのではなく、4回が一連の継続した動きになるように。
頭では分かっても、受けの時も取りの時も、ついつい1回ごとに「腕とった」「はい、技」と体が止まってしまいます。
片手持ちの(入り身からの)呼吸投げ
逆半身で片手を取られたら、相手のお腹側から入り身して相手の後ろにつく。相手の背中に自分の胸・お腹をくっつけるくらいの気持ちで一体になる。
持たれてない方の手で相手の肩を持つ。
そのまま、ふんわりと一緒に動く。
途中ですっと後ろに下がる。
相手は無意識にもたれていた相手の体が急になくなるので、崩れて倒れる(後ろ受け身)
いつも練習している入り身投げと、入り身する方向が逆で新鮮。
「投げよう」と思うと力が入って、相手も体を預けず倒れない。
Mさん曰く「ふわ~っ」と相手と一緒に動き「すっ」と忍者のように「呼吸」で後ろに下がる、とのこと。
片手持ちの呼吸投げ
逆半身で片手を持たれたら、持たれた手で相手の顔に猫パンチするように、前へ踏み出して投げる。相手の正中線を崩すように押し出すと良さそう。
持たれた手を相手の手の外側から回すのはダメ。
前にそう習ったような気がして、組んでいたIさんにも言っちゃったけど、あとでT先生が「回すのは効かないからダメ」とおっしゃっていました。
ごめんなさい。生半可な理解で言うもんじゃないですね。
片手持ちの呼吸投げ
逆半身で片手を持たれたら、持たれた腕の肘を折りたたみ、相手のお腹と自分のお腹をくっつけるくらいに引き込む。相手が動かなかったら、肘をたたみながら自分から相手に近付く。
足を踏み出し、腕をのばしながら内側にらせん状にまわして投げる(前受け身)
稽古では、相手との間をあけ、腕を伸ばした状態で手を持ってもらい、そこから腰の力で自分の体に引きつけるといい練習になるとのこと。
「もっと近くにいらっしゃいよ」と引き寄せておいて「やっぱりイヤ…あっち行って!」と突き飛ばす感じ?小悪魔だな。
片手持ちの呼吸投げ
さっきの技と同じように、自分の肘をたたんだら、相手の腕の下をくぐって、斜め後ろにたつ。踏み出して投げる(前受け身)片手取りの呼吸投げ
腕を取りに来た時に、そのまま相手の勢いを誘導するように腕と体をさばいて投げる。T先生がよくなさる技です。
本気で手をつかみに行っても、紙一重でさばかれて投げられる。
相手が向かっている方向にそのまま、まっすぐ誘導して、体をさばく。
稽古のお土産
右くるぶしのスレ最後に
呼吸投げはその名の通り、呼吸が大事なんだな~と思いました。「呼吸」はスーハーと息を吸ったり吐いたりの呼吸もあるけど、「阿吽の呼吸」「息をあわせる」相手と動きを合わせるのも大事。
相手の動きを感じて、自分の力と相手の力をひとつにして流すように動く。
難しい。