合気道は「腕で何とかしよう」ではないんだよ、といつも言われます。
腕ではなく、体全体
分かってはいるんです。私ごときの か弱い 腕力では、どうしたって相手を動かすことは無理。
でも、つい引っ張ったり、振り回そうとしてしまう…。
持たれた腕はただ単なる相手との接点(結び?)で、大きく体全体で動くべし。
よし!大きく動くぞ!と力むと、今度は自分だけクルクル、パタパタ動いてしまう。
相手を動かさずに、自分だけ動くって。踊りじゃないんだから。
「何やってんの?」と先輩に苦笑されます。
相手に合わせて動くって難しいです。
腕が使えなくても強い先生
S先生は、腕を使わない呼吸投げが得意です。最初は腕を持たせた状態で練習していますが、その内、腕を取るか取らないかの瞬間にサッと腰を鋭く切るので、放り出される感じで投げられます。
こちらが勢いよく行けば行くほど、投げ技がスパーンと決まる。
今は右肩が不調ですが、たとえ両腕使えなくても、S先生は強い。
先生は片腕使えないから、忖度して倒れなくちゃ…な~んて思ったけど、大間違いでした。
合気道ってすごいんだな、と改めて実感しました。
いつかは私も体現できるようになりたい!
ここから下は
本日の稽古内容
座技正面打ち第一教
(表) 内側の足で踏み出しつつ、打ち込んできた腕の肘と肩の間をつかむ。もう片方の手は手刀にして相手の手首に当て、切り下げる。
崩れたら、相手の肩、頭方向に進む。
(裏) 外側の足で踏み出し、相手の膝の隣に。
体をぴったりくっつけた状態で、転換して崩す。
離れていると、振り回そうとしてしまう。
ぴったりくっついていれば、自分が回れば、相手も自然に崩れる。
座技正面打ち第二教
(裏) 相手の肩付近をしっかり抑えた状態で、相手の手を自分の肩口に当てがう。相手が起き上がってくるのに合わせて、肘を相手の肘にのせ、自分の体重を相手に向かわせる。
座技正面打ち第三教
相手の手を決めて持った時、その手が自分のお腹の前にあること。座技正面打ち第四教
(表) 畳に崩した相手の腕を空中で直角にさせる。相手の手首内側に人差し指・中指・薬指の3本を当てる。
人差し指付け根の丸い骨が相手の2本の筋の間にくるように。
その丸い骨に自分の体重をのせ、木刀を振り下ろすようにして極める。
その時、相手に近い膝を曲げ、後ろ足は伸脚。
膝が曲がった時に相手の腕の上にくる位置。
逆半身片手持ち呼吸投げ
持たれた手と同じ足で1歩出る(息を吸う)腕を相手の首に向かって上げ、相手のお腹を横から押してバランス崩すように投げる(息を吐く)
逆半身片手持ち隅落とし
持たれた手を横に張ると同時に、足も相手の斜め後ろへ1歩踏み出す。もう片方の足を踏み出しながら、そちらの腕で相手の足を払う。
この時、少し腰は落とすが、膝はつかない。
逆半身片手持ち隅落とし
当身入れてそのまま投げるやり方。相手の顎を突き上げるように当身を入れ、腰を切りながら、持たれた腕を引いて投げる。足は動かさない。
逆半身片手持ち呼吸投げ
相手に持たれた手で、相手の手首の内側をなぞるように、内側に回す(息を吸う)肩の力を抜いて、肘も動かさず、手首だけ回す。
同時に少し持たれた手側に斜めに移動して、自分の力が相手の中心に向かう位置取りをする。
まっすぐお腹から相手に向かうように、足を踏み出しながら投げる(息を吐く)
回転投げ
相手の脇をくぐる(近づく)腕と足を大きく引きながら相手を崩す(遠ざかる)
相手の後ろに入る(近づく)のメリハリをつける。
相手の後ろに入った足を軸にして回る。
遠心力で相手が崩れたところで投げる。
その前に無理やり放り出そうとしない。
天地投げ
(表) 相手の出ている腕を上に上げ、もう片腕は下へ張る。そうすると、相手が崩れやすい方向に投げられる。
両手取り呼吸投げ
両手を取りに来た相手を体の転換で投げる。両手を少し相手に突き出して、相手がちょっとのけぞったところで、相手の帯の結び目をダイヤルのように回転させる気持ちで。
難しい。
相手が勢いよくきたら、手を少し差し出すどころか、背後に隠したくなる。
S先生は、これ絶対、得意技だと思う。
座技呼吸法
大きい相手の場合の方法方法1 手を下ではなく、上にあげて空中で取らせる
方法2 手を下で取られてしまったら、親指を外側に返すように両手首をグルッと回す。そうすると、持っている人は力が入れにくくなる。