いつも武道家の方々のツイートを読んで楽しんでいます。
読むだけで「武道家の仲間入り」した気分になれてワクワクです。
武道家の集合知
この前は、稽古中に相手の腕ばかり見てしまう悩みを投稿したところ、たくさんのアドバイスをいただきました。⇒全体をとらえる~意識を向けるべきは相手の全体、そしてその先
ありがとうございました!
以下に主なものをまとめました。
少しだけ言葉尻を変えたりして、自分の復習に使いやすいようにしています。
達磨の子さん
少林寺では八方目と言って、相手の喉のあたりをぼんやり見て全体を見る練習をします。Feisty Cadaversさん
拳法だと、左右に手を広げていって、頑張って視界を広くしろ的なこと言われました。最終的に180度以上。約束組み手とかを二人以上とやったりして訓練しました。
目がついている顔の前側の両脇なら180度、首からだと160度くらいまでは行ったかな。
静止状態とは決まってないので、足さばきなど使用して、順逆入れ替えながらカバー範囲を広げたりもしました。
練習方法としては、目の真横に掌を持って行って、それをのばして同時に視野に入れる。で、視野に入ってるなぁ…って認識するまで右が動いたら右手で払う、左が動いたら左で払う。
エアガン二丁拳銃で2つの的を狙うのとかでも楽しく練習できそうです。
チャレンジしてみてください。
たいよう接骨院・たいよう鍼灸院さん
漫画などでも表現される、遠山の目付、空眼の目付でしょうか。私は仕事柄、もうひとりの私が頭の上から見下ろしている感じで動きや相手を解析してます。
あくまでもイメージです。
空眼の目付は「タフ」という漫画が出展です。
団長さん
剣道では「遠山の目付」と言って、遠くの山を見る心持ちで相手を見るようにします。よく言われたのが、相手を見るのではなく写すんだそうです。
相手の全体を見る。
相手の向こう側を見る感じ。
剣道では「えんざんのめつけ」合気道では「とおやまのめつけ」と言うそうです。
俺式護身術栃木教場さん
ボンネット見て運転する人いないです。そんな感覚。
まずは、首の後ろに力を入れて見てください。
首が固定されると、視野が広がるので。
遠山で相手の間合、得物、動きの全体を捕らえ、峰谷で、肩、腕の筋肉の起こりや、着衣の揺れから攻撃のおこりを読み、最後に両星で、目線、拳を確認し、刃筋を見切ります。どれも、首のふりや眼球運動で追わないようにします。
とにかく、目や首の動きで追わないこと。
首・目の動きと敵の攻撃・移動が二重加速になって、余計速く感じてしまいます。
逆に、相手の眼球運動にあわせて動き、瞬時に間合を奪う縮地という錯覚技法もあります。
ベッティさん
「遠山の目付」「観の目」とも言います。最初は難しいと思うので、根本辺りを見るようにするといいです。
手を使う技なら肩を見る、という感じ。
先端の動きは速いので、目で追うのは困難です。
坂本周治さん
目付は難しいです。翁先生は「相手の目を見てはいけない」と仰っていましたし、道場の先輩は「相手から目をそらすな!」と叱るし。
どうすりゃいいんだと考えた先に思いついたのは、相手の鼻の穴。
これなら全体も見えるし、なんか笑えます。
大場市之丞さん
自分の視線の先は相手の胸、喉元のちょい下です。で、凝視しないで全体を見る。
そんな感じです。
熊耳乃紫さん
美術館とかで絵を観る時って、一歩二歩後ろに下がって全体を観ると思うんですが、それに近いように感じています。※お名前は書き込み当時のアカウント名です。
鍵付きアカウントの方は記載しておりません。
まとめ
広い視野・相手の把握方法は、どの武道でも重要な要素と考えられていると知りました。「遠山の目」「観の目」「八方目」「目付」など、色々な呼び方があるようです。
相手の一部にとらわれず、全体を見る、という点は共通しています。
長年の経験と研究から出てくるアドバイスは説得力があります。
すべて実践できれば達人になれそう!
街中でも心掛ければ、歩きスマホの人にぶつかられずにすみそう。
キャリーを引いてる人も、要注意だ。
通勤中に少しずつ練習します。
通勤中に少しずつ練習します。