崩す方向
一教で相手を最初に崩したのに、違う方向に向かって進む人がいる。非常にもったいないし、無意味。
せっかく崩した相手も起き上がってきてしまう。
相手が体勢立て直せないように、相手の重心・中心を見極める。
ズレたところ、的外れな場所に向かって崩そうとしても、無理だし無駄。
どこを目掛ければ相手を崩せるのか、稽古の中でつかむこと。
最初は (表) は前、(裏) は相手の後ろ、って教わった。
(表) も、前に進む・相手の頭を中心に螺旋に進む・相手の腕を棒のようにして肩へ突き刺すようにするなど色々ある。
先生だと、前も何もなく、その場で畳に落とされたりするし。
一教は、固め技の基本だから、一教ができないとその先二教~五教もできない。
相手を崩せる方向を見極められるようになって、一教が得意になりたい。
ここから下は
本日の稽古内容
片手持ち呼吸投げ
そのままの場所で、持たれた腕を相手の重心めがけて突き刺す(後ろ受け身)自分の肘は曲げない。
相手の重心はへそ裏。
腕の位置から、へその後ろへ向かって、斜め45度の角度くらいで突き刺す。
(背が高い人の方が有利)
片手持ち呼吸投げ
外側に入り身転換。下へ崩してから、上へ腕を伸ばし、相手の重心?中心?を落とすように、沈む。
この場合、相手の伸ばされている腕あたりのどこか。
重心と中心は違う?
動いてると、中心は重心と離れた場所にあって、止まっていると同じ場所にある、らしい。
もう1つのやり方。
入り身転換して、自分の重さを相手に伝える。
しっかりと重さが伝わると、相手の手はくっついている。
その状態を保って、腕を上げてから、沈んで投げる。
ここでも、重さが抜けなければ、一緒に上がってくる、らしい。
受けも、顔に当身が飛んでくることを警戒して離せない、という理由もある。
難しい。
相手の手が離れる、と感じたらその瞬間に相手の顔か腹に当身だね、とのこと。
そのためにも、最初にきちんと入り身転換して、安全な場所にいることが大切。
相手に警戒されないよう力みをなくし、攻撃されない場所に移動し、抵抗されない状態を保ったまま、体の移動でバランスを崩すこと。
「体格で負ける女性は、稽古の中でも、自分に出来るやり方を模索しないとね。」
諸手取り呼吸投げ
入り身転換して体を開きながら向き直り、相手の腕と脇の間に腕を差し込みながら、体を沈めて投げる。「これはA.K.I.特有だよね」
確かによくやるけど、昔の道場ではやったことない。合気会の本(初心者向けだけど)にも載ってない。
相手は動かされてるので、中心が体の前に出てきている。
そこ目掛けて、入り込んで投げる。
私が大きい人と組むのなら、まず持たれた腕の力を抜き、入り身転換。
腕をお腹の前に固定したまま、相手に向き直り、沈む。
両手取り呼吸投げ
両腕を小指から上へ持ち上げ、踏み込みながら、親指から相手の中心へ向かって行く。相手のおへそを突き抜けて、斜め下方向へ。
力を使わずにやるのなら、持たれた瞬間だけ、バッと両腕に力入れる。
その時、親指上向けて、バレーボールを持ってる感じにする。
力ではなく、親指を下へ向け、ボールをその場で回す。
気持ちは相手のへその向こう側へ。
やってもらうと、力は全く感じないのに、バランス崩れる。
不思議だ。
正面打ち呼吸投げ
打ち込みを両手で受け止めて、踏み込みながら投げる(前受け身)相手の勢いが強かったら、前足を1歩下げる。
そこでガクッと相手がバランス崩したところを投げる。
勢いに負けて、チョコチョコ下がると、そのまま押し込まれる。
1歩大きく足を下げるのみにする。
丸い力を使う崩しの練習
直線で押すだけでは、相手は抵抗するし、なかなか崩れない。肩を手でグイグイ押すのではなく、肩を下から丸く擦り上げるようにする。
あるいは、体をパタンと反対向きにするように押す。
投げで、腕を相手の首にかけて投げる時も、水平に力くわえても崩れない。
顎下から丸く、螺旋描きながら上げて下げながら投げる。
極端な話、上へ擦り上げるだけでも崩せる。
正面打ち入り身投げ
さっきの練習を生かして、入り身投げ。ただ、私は相手が勢いよく来ると、焦ってしまう。
打ち込んできた手を引っ張って崩そうとする悪い癖。
手刀で引っ掛ける程度にして、相手を誘い込む。
相手から離れずにくっつく。
特に身長差がある場合は、崩して相手の頭を自分の肩口につけるくらいでないと厳しい。
腕で相手の顎を丸く擦り上げつつ、腰の後ろに踏み込んで投げる。
(腹打ち)呼吸投げ
S先生は腰とタイミングで投げる。両手取り呼吸投げが基本になるので、それで練習。
相手が両手をつかんできたら、前の足引きながら、そちらの手を下、もう片手を上で、大きな球を転がすようにする。
これを速く出来ると、S先生の動きになる。
片手持ち呼吸投げ
持たれた手を相手の手の内側に沿わせるように回す。踏み出して腰を切りながら、投げる(前受け身)自分の腕を張り、相手の腕と一体化させて、相手の中心へと押し込む。
相手の腕が曲がっていると、力を途中で吸収されてしまう。
その場合は、相手の腕を最後まで曲げさせて、力を吸収できない状態にしてから投げる。
相手が肘を逆に突っ張って、上手く行かない場合は、相手の肘に内側から当身入れて、強制的に曲げさせないと投げられない。
正面打ち呼吸投げ
相手とすれ違うようにして背後に入る。相手の腰の横(進行方向と逆側)に両腕を引っ掛け、腰を切って押し出す(前受け身)
タイミングがすべて。
難しい。
両手取り呼吸投げ
入り身転換と逆回りで入って、片手は腰の後ろ、片手は上にして投げる(前受け身)相手と並ぶのかと思ってたけど、違った。
相手の懐に入るくらいの感じ。
片手は自分の腰の後ろに固定。
もう片手は脇しめて、正中線で上げる。
上げた手をストンと落とすようにして沈む。
座技呼吸法
「呼吸でお腹から動いて」が分からない内に時間切れ。腕はガッチリつかまれると動かせないから、お腹から動いて、相手がバランス崩れたら膝行で進む、ということだと思う。
難しい。
合気道にバッティングはない
合気道には、野球のバッティングのような動きはない。もし、合気道的に野球の打席に立つとしたら「こうだよね。」
転回のように、両足をその場で回転させながら、体の向きを180度変える。
確かに。
野球選手のように、腰から上の上半身だけを捻じるような動きはない。
必ず、足腰が先に動く。
私は、横面打ちに対して、上半身だけねじって、よけようとしてしまう。
無意識に逃げようとしている。
これは絶対にやっちゃダメだなあ。
反応するなら、まだ真っすぐ突っ込んでいく方がマシなはず。
さらに怖いけど…。