稽古の心構え
Oさんより、稽古をする上で、知っておいて欲しいことのお話がありました。技に関して「前に言っていたことと違うじゃん」と感じることがあるかもしれない。
でも、先生方は「技の説明」というより「伝えたいテーマ」があって、それを技を通して説明している。
その点は頭に置いておいてくださいね、とのことでした。
昔の道場では、この技はここで1歩前、次で転換、3歩目で投げる、と細かく教わった。
技=その動き以外はやらない感じ(有段者は違うかも)
だから、前と違うことは、ほぼ言われない。
初心者にとっては、混乱せず、覚えやすい。
それに比べて、A.K.I.の先生方の稽古は、自由で流動的。
参加者の様子を見ながら「今度はこういう練習」「次はこれをやりましょう」と発展していく。
「特定の技」というより「相手を崩す方法」「相手と一緒に動く方法」「相手の勢いを生かす方法」などを練習する感じ。
本質的なことが出来るようになれば、どんな技にも生かせる。
臨機応変に動けるようにもなる。
素晴らしい教え方。
ただ、なかなか身につかないので、上手くなってる気がしないのが難点かな。
少しずつ出来るようになってると信じたい!
取りと一緒に動く
入り身転換で相手と並び、前に進みながら投げる片手持ち呼吸投げで、受けを失敗。取りのすぐ足元で前受け身してしまい、取りに髪を踏まれた。
踏まれた状態で前受け身…髪10本は抜けました。
大人にとって髪は大事‼
取りが進みながら投げてるんだから、自分も前に動きながら受けないと。
取りの足にぶつかったりしたら、お互い危ない。
「取りに合わせて一緒に動く」が出来ていないから、ぶつかる。
「そろそろ投げる頃かな…よし前受け身だ!」と自分で勝手に動こうとするから、ダメなんだな。
気をつけよう。
ここから下は
本日の稽古内容
両手持ちで四方投げのストレッチ
なるべく背中を反らせ、ギリギリまで粘ってから、受け身する。背中が弧を描けず、直線的なのを感じる。
背中も柔らかくしたい。
片手持ち四方投げ
受けの時、すぐ倒れない。背中反らしてギリギリまで粘る。
倒れる方向、相手の真横ではなく、本来は縦。
「昇段審査で受けをする場合、本来の受けを取れないと困るから」とのこと。
両手持ち呼吸投げ
持たれる。まっすぐ後ろに下がる。相手の横に入り身転換。直線的に入る。
前に進みながら投げる。
相手に振り回されそうになったら、前に体ごと進む。
円を描きながら動かず、直線の上を行き来するイメージで、直線的に動くこと。
片手持ち一教
三教や回転投げへの前段階の練習。相手が取ろうとしてる手を(斜め)後ろに張ると同時に、もう片手で顔に当身。
相手が仰け反ったところで、相手の脇の下をくぐり、横に並ぶ。
そのまま肩口をおさえて、後ろに下がりながら畳に崩す。
最初の当身のタイミングが重要。
当身(腕を前へ)と後ろに腕を張る、この両腕をバッとしっかり開いて張るのが大事。
これだけで相手が崩れるくらい、タイミング合わせて思い切りよく。
胸取り二教(表)
踏み込みながら顎へ当身。同時に、持たれた肩側は後ろへ張る。
相手が仰け反ったところで、腕を二教に取って、畳へ崩す。
杖取り
杖の2/3以上の長さを持たないと、相手に負ける。長く持てば持つほど有利。
取りが杖を持つ。
受けは取りと同じ側から杖をつかむ。
取りは、受けに向かって杖を突き出す。
同時に、相手の前足横に入り身、転換。
転換する時、杖を持つ前の手はあまり動かさない。
後ろの手が大事。
後ろの手を回すように?して転換。
相手と並んだら、後ろの手から杖を突き出して、投げる(前受け身)
これも直線的に入り身するのが大事。
天地投げ
(表) 相手の横に踏み出しながら腕を自分の中心線上で上下に開く。下の腕をきちんと張ることが大事。
下の腕だけで崩せるくらいの気持ちで。
(裏) 相手の横に入り身、転換しながら腕を上下に開く。
Oさんだと、それだけで相手は誘い込まれてくる。
入り身転換以外は足を動かさずとも、投げられる。
難しい。
後稽古
後稽古で「両腕の張りを保つ練習をしましょう」とOさん。つまり受けの時に肘が曲がり過ぎている?
この前も腰越のK先生に座技呼吸法の受けで同じことを言われた。
取りの時だけでなく、受けの時も「折れない腕」を意識するということ?