男性は大変
Kさんは細身で穏やかなロマンスグレーのおじ様。そんなKさんが珍しく、S先生にクレームをつけました。
「先生、この技…エッチですよ!」
勢いよく突っ込んでくる相手とぶつかる直前で相手の外側へ入り身。
そのまま、相手を押し出す技。
私を押し出す時に、お尻を触ってしまったのを気にするKさん。
思いもよらぬクレームに、S先生もどぎまぎ。
「え、エッチ?お尻じゃなくて腰を押して。」
でも、Kさんと私の体格の問題か、どうしてもお尻を押してしまう。
平身低頭のKさん、苦笑いのS先生、「全然問題ないです~」と私。
男性は気を遣って大変だな、と思いました。 「エッチ」って言葉、久しぶりに聞きました。
1周回って、新鮮な響きでした(笑)
ここから下は
いつでもどれでも
どんな技を練習しても、同じ課題に突き当たる。- 動き(動きが遅い・途中で止まる)
- 足(歩幅が狭い・歩数多過ぎ)
- 上半身(腕や肩の力が抜けない・前のめりになる)
- 向き(腰や体が違う方向を向く)
これらを克服できたら、綺麗に動けるようになるはず。
…稽古あるのみ。
本日の稽古内容
一教運動
名称が合っているかどうか分からないけど、一教的な動きの練習。相半身で互いに正面打ちの形で、手首辺りを合わせる。
ひとりが腕を下ろす。
次に、もうひとりが下ろされた腕を上げ、下ろす。
これを左右変えながら、繰り返す。
すごく難しい。
相手がしっかりしていると、全く動かせない。
「相手のお腹へ向けて、手刀を下ろそうとしてる。そこは相手が一番力が発揮できる場所だから、動くはずないよね。」
「自分の力を発揮できる、自分のお腹の前から、前足の上あたりへ木刀を振り下ろすつもりで。」
動き始めて、相手がこちらの腕を下ろしたところから始めるのは、もっとキツイ気がする。
「木刀を振り上げるようにして、自分のお腹の前に引きつけながら腕をあげる。」
螺旋状にグワッと引きつけて、それから相手に切り込むようにする。
理想としては、相手をのけぞらせて、その隙にグワァッと一気に自分の足の上まで下ろしたい。
腕の力でやろうとしてしまう。
「舟漕ぎ運動と同じ。腕じゃなくて、腰が大事。」
「腕はそのままで、腰を引いて相手を誘い込み、腰から出して下ろしていく。」
「腰はちゃんと相手に向ける。おへそを向けて。上体倒さない。」
力んで腕や肩のあたりが凝り固まる。
「鉄棒にのる時、グッと腕を伸ばすよね。そんなイメージ。」
正面打ち一教
さっきの練習を生かすはずが、最初から失敗する。振り下ろされた正面打ちの下から、両腕で支える形になって、にっちもさっちも行かない。
「遅いよね。相手が振りかぶった時には、懐に入るくらいじゃないと、間に合わない。」
最初を速く、と考えると、飛び込んだ勢いで相手を突き飛ばしてしまう。
素早い飛び込みの後は、落ち着いてしっかり崩していきたい。
正面打ち一教(失敗挽回編)
初動が遅い場合の関節技
手を滑らせて、相手の手を握り、三教。しっかり三教を決めると同時に、手刀を相手の肘に当てて、切り下ろす。
中途半端にしていると「それじゃ、返し技されるよ。」
「相手が膝をタップするくらい、きちんと三教決めて。相手が嫌がることをするのが武道の一面。」
崩す方向の変更
相手が押し込んで来る力や体勢立て直す力を利用して崩す。力の方向を見極めて、入り身してその力の線を外すと同時に、相手を線上に引き下ろしつつ崩す。
正面打ち入り身投げ(表)
素早くて直接的なやり方。相手に入り身すると同時に投げる。
相手が動き出す前に出ないと間に合わない。
先に攻撃仕掛けるつもりで動く。
入り身で相手の真横より少し後ろに入る。
入り身でちゃんと位置取り出来るかがポイント。
そのまま、相手の首に腕を引っ掛けて、踏み込みつつ投げる。
相手の腰の後ろへ足を踏み込む感じ。
腕を切り下ろさず、開いて投げるのはA.K.I.独特。
他の道場に行った時は、切り下ろして投げるようにする。
相手が大きくて投げにくい場合は、後ろ襟をつかみ、つかんだ手と同じ足を引きながら腰を切って投げる。
正面打ち入り身投げ(裏)
回る時、遠心力で受けが離れてしまいがち。きちんと相手の首や襟を持って、離れないようにする。
振り回すのではなく、一緒に回る。
入り身転換
腕の力で相手の手を押そうとしない。自分の手の重みを相手の手に預ける気持ちで。
預けたら、腕の位置はそのままで、入り身転換する。
入り身
逆半身片手持ちで側面に入っての呼吸投げ。相手にガッチリ持たれると、自分の腕がつっかい棒のようになってしまい、うまく入り身できない。
もっと肩・肘の力を抜かないと。
諸手取り呼吸投げ
「これはね、上手な人が本気で意地悪したら、なかなか動けないんだよね。」確かに。
「本気」でも「意地悪」でもなくても、全然動けない。
自分のお腹の前に腕がくるように、小さく入り身しながら腰を沈める。
肘を曲げ、腕の力は抜く。
肘を曲げながら、相手に近付く。
木刀のように、まっすぐ自分の中心線を通って腕を上げて投げる(後ろ受け身)
片手取り呼吸投げ
肘を曲げて相手を誘い込み、そのまま沈む(後ろ受け身)体は動かさない。
相手に差し出していた腕を、肘から曲げて反対の肩につけるイメージ。
腕を上げ過ぎると脇が空くので気を付ける。
相手はつかんだ瞬間に腕の場所が変わって、たたらを踏む。
そのまま、腕の位置は動かさず、腰から沈む。
自分の腰が相手の方を向くように。
片手取り呼吸投げ
後ろに1歩で大きく下がって誘い込み、相手の手首を下から取る。横(相手が取りに来た腕側)へ開きながら投げる(後ろ受け身)
後ろに下がる時、何歩も動いたり、継ぎ足したりしてしまう。
片手取り呼吸投げ
勢いよく突っ込んでくる相手とぶつかる直前で相手の外側へ入り身。そのまま、相手を押し出す技(後ろ受け身)
座技呼吸法
本日のお土産
- 上腕部の筋肉痛
「腕の力を使わない」と言われるのに、腕ばっかり使ってしまう。
難しいなあ。