Day174 A.K.I.鵠沼 2020.1.18 2020.1.25
腕はパンタグラフ
S先生は工学博士。文系人間にはピンとこない言葉をフツーに使う時があります。
今日は「腕をパンタグラフのようにして、入り身して」と言われました。
パンタグラフ…聞いたことある…。
よく分からないけど、肘を曲げるってこと?
後で調べたら、電車の屋根と架線をつなぐ、大きい蝶番みたいな部品のことだった。
電流を電車に伝達する役目を持っている。
つまり、腕=パンタグラフ!
合気道の技は腕の使い方とそのタイミングも、大事。
片手持ちでも両手持ちでも諸手取りでも、全部同じ。
腕を力ませずに、自分の体幹の力を相手の中心に伝えられるようになりたい。
ここから下は
片手持ちの稽古
入り身
逆半身で片手を持たれたところから。相手の側面に入り身して、呼吸投げ(後ろ受け身)
肘をパンタグラフのようにして、入り身する。
片手持ち呼吸投げ
今度は相手に入り身して、相手の手首をつかみ、腕を切り上げて投げる。相手の肘が伸びる形になるので、途中で放す。
片手持ち四方投げ
肘で相手の肘を押し上げるようにしながら、近付く。自分の顔の前に相手の腕が来るので、当て身を入れられずに済む。
残心は相手の頭に自分の体が向くように。
起き上がれないように、相手の肩に自分の膝をのせて、体重かける。
片手持ち小手返し
(表) つかんでる相手の手に、自分のもう片手の甲を重ねる。持たれた手は親指下方向に捻じり、重ねた手の親指~人差し指の股で相手の手を切り離す。
解放された手で相手の手首を上から持つ。
もう片手で相手の手をつつむ。
相手のお腹の前に踏み込みながら投げる(後ろ受け身)
最初に、相手の横に深く入り身する癖があるので気を付ける。
(表)だから、入り身しない。
(裏) 入り身転換して相手に並びながら、肘を相手の肘にぶつけ、親指内側に捻じりながら手を切り離す。
背中合わせになりながら、相手の手首を上から持つ。
後ろ足を引く、前足を引く、で相手を崩しながら投げる(飛び受け身・後ろ受け身)
小手返しはいつもタイミングが難しい。
片手持ち入り身投げ
(表) 小手返し(表)と同じように、腕を切り離し、相手の襟を持つ。相手の腕をマフラーに見立て、下からマフラーを巻き上げるようにして、相手のお腹の前に踏み込みながら投げる(後ろ受け身)
腕とられる(息吸う)腕切る(吐く)襟持つ(吸う)投げる(吐く)
(裏) 腕を切り離し、相手の後ろに入り身。
ひとつになって、軸足さだめて回る。
相手が起き上がってきたら、投げる(後ろ受け身)
腕取られる(息吸う)腕切る(吐く)
相手の後ろに入り身・回る(吸う)投げる(吐く)
呼吸と動きを合わせたいけど、呼吸気にすると動きが変になるし、動きだけだと息止めちゃうし、難しい。
片手持ち呼吸投げ
相手の手の内側に沿わせるように、持たれた手を内側に返す。同時に足はその場でガニ股に広げるようにして、体を沈める。
相手と自分のお腹が、腕を通して繋がるイメージ。
相手のお腹に向かって、踏み込みながら投げる(前受け身)
自分の腕を通して、相手のお腹にすべての力が伝わるようにする。
隅落とし
二通りのやり方を練習した。前足で踏み出す方法と後ろ足で踏み出す方法。
前足で踏み出す方法
踏み出して沈みながら、持たれた腕を張り、もう片手で相手の顔に当身。後ろ足で踏み出す方法
踏み出して沈みながら、持たれた腕を張り、もう片手は相手の足を払う。体が斜めになるので、相手から当て身されても当たらない。
両手持ちの稽古
両手取り呼吸投げ
向かってくる相手とすれ違いざまに、沈む。外側に立膝しつつ、立膝側の腕は上、もう片手は下に張る。
タイミングが難しい。
両手取り呼吸投げ
真っすぐ相手に向かう方法と横にかわす方法を練習。真っすぐ向かう方法
向かってくる相手に合わせて、息を吸いながら両肘を曲げる。相手がその両手をとろうと、少しのけ反ったところで、息を吐きながら腕を伸ばして下に落とす(後ろ受け身)
タイミング難しいし、大きい受けだと吹き飛ばされそう。
ということで、横にかわす方法を教わる。
横にかわす方法
相手とぶつかる寸前、お腹同士が出会う真ん中に軸があるようにして、相手と場所を入れ替わりつつ投げる(前受け身)さっきと同じように、吸いながら両肘を曲げる。
転換しながら、前の手は下、後ろの手は上で、大きな玉を転がすようにして投げる。
天地投げ
(表) 相手に掴まれる前に、こちらから出ていく。S先生の見取りだと、相手がつかもうとした時には、もう投げに入ってる。
すれ違いざまに投げてる感じ。
(裏) 上の手は、脇をしっかり締めたまま肘を曲げる。
その状態から、上へ伸ばす。
「相手の首にひっかけよう」と考えると脇があくので、相手が脇の下に入り込むのを待つこと。