春の審査を視野に、稽古内容もバラエティに富んでいました。
多人数掛けのコツ
多人数掛けの練習。コツとしては
- どんどん前へ出る。受けの列に突っ込んで崩す気持ちで。
- 真正面で攻撃を受けない。左右どちらかに捌く。
- 複雑な技を掛けない。次の受けに間に合わなくなる。
「この人
それくらい前のめりに臨まないとダメなんだろう。
複数相手に飲まれないよう、初っ端から気合を入れて、自分のペースに持って行く!
多人数掛けのプレッシャーはすごい。
次々くるから、焦って何やってるか分からなくなる。
挙句の果てには真正面で受けて、動けなくなった。
審査でみんなスイッチ入っていたら、潰されそう。
とか言いつつ、自分が一番スイッチ入って
耳かゆいよ拳
腕をがっちり掴まれると、焦って余計に動けなくなる私。SYさんはいつも、色々な例えで動き方を教えてくれます。
今日のは「耳かゆいよ拳」と勝手に名付けました。
名前つけておくと、イメージしやすくて忘れにくいから。
天地投げでがっちり両手をつかまれる。
そのままだと動けないけど「かゆいよ~」と耳を掻こうとしつつ、前に歩くと腕が動かせる。
- 耳を掻こうとする動き(脇をしめて、体に沿わせながら手を上げる)
- 前に歩く(体ごと動く)
耳を意識するから、相手の手が気にならず、力みなく腕を上げられる。
恐るべし耳かゆいよ拳。
全然怖そうな名前じゃないけど(笑)
天地投げは、前に出ながら腕を上げることが出来れば、その後は比較的動きやすいと思った。
ここから下は
本日の稽古内容
片手持ち5種のストレッチ
- 横 → 相手の斜め前に踏み出す。お腹から前に出る気持ちで両腕を伸ばす
- 上 → 入り身転換して、腕を上げて相手の背中をストレッチ
- 下 → 隅落としの形
- 二教の形
- 回転投げの形
片手持ち5種
ストレッチから実際に技へ。審査で「片手持ち自由」の出題で、頭が真っ白になっても体は動けるようにしておこう。
相手を崩す時に引っ張り込み過ぎて、肩同士で正面衝突しないよう気を付ける。
肘で相手の首に切り込めるように、少し前にいること。
回転投げは下へきちんと沈むことで、しっかり相手を崩すのが大事。
片手持ち呼吸投げ
入り身転換して相手に並び、腕を水平に大きく動かして、相手を崩して投げる(後ろ受け身)片手取り呼吸投げ
180度 → 入り身転換で相手と同じ方向を向いて、前に進みながら投げる(前受け身)45度 → 相手が取りに来たら、前足で斜め45度に相手の方へ出ながら投げる(前受け身)
腕は相手の前足辺りに落とす。
0度 → 相手が狙う腕を下から回して、相手の前足をすくい上げる(前受け身)
諸手取り呼吸投げ
諸手取りされると、ガッチリ感で焦る。落ち着いて、体全体で動くこと。
腕で何とかしようとせず、まず入り身転換。
自分の前(正中線)を通って腕を上げる。
腰を切って投げる(後ろ受け身)
諸手取り呼吸投げ
持たれた腕の位置はそのまま、肘を緩めて腰を沈める。指先で相手の喉元を指した状態で立ち上がると、相手は浮いてくる。
踏み込みながら、木刀の振り下ろしのように腕を切り下げる(後ろ受け身)
後ろ両手取り呼吸投げ
取られた手はお腹の前に固定。もう片方を相手が取りに来るのに合わせて、そちらの足を前に出す。
この時、相手がその足から少しはみ出る位置になるように。
(真後ろから持たれると、上から潰される)
斜めに抜けて、上体ごと両腕を下に振り下ろす(前受け身)
後ろ両手取り呼吸投げ
相手が回り込んでくるのに向き合う様に、腰を切る。持たれた手側にある刀を抜いて、そのまま振り上げるような形で投げる(後ろ受け身)
肩取り呼吸投げ
持たれていない側の腕と足で前に出ながら、当て身。そのまま一本背負いの要領で腕を抱えて、沈み込む(飛び受け身)
肩取り呼吸投げ
肩を取った相手の肘を下からすくい上げる。相手が浮いたところで、前に出る(前受け身)
正面打ち入り身投げ
相手から離れてしまい、無理に引っ張ろうとする癖がある。S先生のやり方だと離れない。
取りも正面打ちしながら近付く。
相手の腕とすり合わせる感じ。
背後に入りつつ、腕を下ろす。
この時点で、相手の肩を自分の脇に挟んでいる。
後ろ足を軸足に回転しながら、相手を斜め下へ崩す。
相手が起き上がってきたところで投げる(後ろ受け身)
投げる時は、Oさんのやり方だと離れない。
しっかり相手の襟(首)を持ち、引き寄せる。
この時、グイグイ引っ張るのではなく、子どもを抱き寄せるように優しく引き寄せる。
投げる腕は、顎を摺り上げるようにしてから、螺旋を描いて下ろす。
腕を水平に引っ掛けて投げようとしても、相手は抵抗できる。
摺り上げるようにすると、更に相手の頭が自分の方に近付いて、崩れやすくなる。
横面打ち小手返し
(表) 相手と場所を入れ替わるようにしながら投げる。横面打ち四方投げ
(表) 転身して横面打ちを受け流し、四方投げ。(裏) 表と同じく受け流してからだと、相手から離れすぎてうまく行かない。
踏み込んで打ち込みを制してからの方が、離れずやりやすい。
横面打ち入り身投げ
(表) 転身して打ち込みを捌く。腕を上→下→上で相手の腕をつかみ、もう片手で襟を持つ。
転身の回転をそのまま繋げると、滑らかに動ける。
難しい。
(裏) 転身して打ち込みを捌くと、相手から離れてしまう。
大きい歩幅で相手の背後に入る。