球を転がす呼吸投げ
呼吸投げ、よく「球を転がすように」と言われる。球は、手毬~バスケットボール~フラフープと色んな大きさがある。
自分のお腹の前とその延長線上に球の中心が来る。
両手取り呼吸投げ
相手が来るのに合わせ、肘を曲げながら息を吸う。吐きながら腕を伸ばす。(後ろ受け身)
この時の球は私だったらバレーボール大かな。
男性だとバスケットボール大かもしれない。
お腹の前でボールを持っている。
相手が取りに来るので、息吸いながら「あげないよ」と引き寄せる。
吐きながら、親指を下に向けてボールを渡す。
相手を正面で受けるので、タイミングが大事。
両手取り呼吸投げ
相手が来るのに合わせ、自分のお腹の前で手毬を回すようにして投げる。前足を引きながら、そちら側の手は下、もう片手は上で球を回す。
今回のS先生の見取りはこれでタイミング合わせて投げるタイプ。
相手にボールを差し出し、息を吸いながらギリギリ取られないタイミングでボールを引き寄せ、吐きながら腰切って投げる。
「A.K.I.の先生方はよく、球を回した上の手をすーっと伸ばして、相手が行く方向に一緒に進んで投げるよね」とOさん。
よくある!
後稽古の時のす~っと流れるような投げだ。
腕をつかもうとすると、ギリギリ持てない紙一重の状態で動いていく、あの投げ。
先生はいとも簡単になさるけど、真似しても全然出来ないんだよな~。
恐ろしい天地投げ
Uさんの天地投げの教え方が不穏。「上の腕は手刀で真っすぐ相手のこめかみか耳を狙う。喉でもいいよ。」
「躊躇しない。遠慮しない。容赦なく突き刺すように狙う。」
そして懐かしむように「これ(元厚木の)O先生に教えてもらったんだ。避けられずに、たまに耳が切れたなぁ」と続ける。
なるほど…これはあの技が鋭過ぎるO先生直伝の天地投げ!
O先生が突いてきたら、誰でも「うわっ」って引っくり返るよね。
Oさんが来て「この技は、本来こうだったんだと思うよ」と上の手を拳にして、顔を狙う。
顔パンチ・こめかみへ手刀…天地投げって恐ろしいな…
こんな恐ろしい技…もちろん会得したいぞ!
天地投げ
(表) 脇をあけた状態で腕を上げない。上の手は、真っ直ぐ相手の耳を手刀で狙うように突き出す。
下の手も同時に張って、しっかり効かせる。
最初から前に出る気持ちで。
(裏) 後ろ足を軸に転換。
腕は自分の前に置いておく。
バラつかせない。
180度転換したところで、同じ足で前に踏み込みながら、腕を上下に張る。
上の手は相手の耳を狙う。
どうしても無意識に手がそれてしまう。
耳をかするどころか、5cm以上は離れちゃう。
喉を狙うと、最後にはちょうど良く耳の横あたりに行く。
ここから下は
本日の稽古内容
片手持ちの入り身転換
相手との接点にぐっと自分の重みをかける。片手持ち呼吸投げ
相手の前に踏み込みながら沈んで、相手の体勢を崩す。腕を切り上げ、相手のお腹に真っ直ぐ向かって投げる(後ろ受け身)
半身半立ち片手持ち四方投げ
相手が手を取りに来たところで、腕をお腹に集める。あるいは集めながら、後ろに下がる。
この上下運動の落差で相手のバランスを崩しておいて、四方投げ。
両手取り四方投げ
相手が取りに来た流れを利用して手を取る。両手持ち呼吸投げ
相手の外側後ろに踏み出しながら、四方投げのように相手の手首を取る。四股で深く沈み、相手の足に体ごとぶつかりながら、両足をすくい上げる(後ろ受け身)
合気上げってこんな感じなのかな?
「これは小さい方が決まるね」とUさん。
確かに足元に潜り込みやすい。
半身半立ち呼吸法
両腕を大きく斜め上に張る。相手の脇が上がり、つま先立ちでのけ反らせるのが目標。
そのまま横へ大きい球を転がすようにする。
あるいは、片側の腕だけパタンと力を抜く。
私は力抜くのが苦手なので、腕の張りを保ったまま転がした方がいいかも。
胸取り呼吸投げ
持たれてる側の手、相手の肘を上からつかむ。相手のお腹に向かって押し込み、ねじり上げる。
手を持ち替えて、腕で首を切り上げて投げる。
S先生だと、つかまなくても、人差し指1本で出来る。
肘を落とし込む角度と腰の回しが重要。
四方投げされてるみたいに肘が回される。
後ろ両肩持ち呼吸投げ
相手が片肩を掴み、もう片方を持とうとするタイミングで、そちら側の膝を前に出しながら前に傾く(前受け身)両手持ち呼吸投げ
相手が取りに来る。後ろ足を軸にして、転換。
同じ足を踏み出し、前に進みつつ投げる(前受け身)
私は自分が振り回されて苦戦。
SKさんは「この技、やりやすいわ」と余裕。
体格に恵まれていて羨ましい。
S先生「足をバタつかせない。軸足定めて。天地投げの裏の要領で。」
確かに天地投げ(裏)、いつもフラつくもんなぁ。
両手取り呼吸投げ
相手が来るタイミングで、すれ違うように相手の外側に立膝しつつ沈む(前受け身)立膝側の腕は真上、もう片手は腰の後ろ。
難しい。
両手取り腰投げ
四方投げの要領で相手の手首をつかむ。相手の斜め前に深く踏み込む。
腰骨に相手のお腹を引っかけ、腕を相手の腰に回す。
滑らすように落とす。
あるいは、腰で相手の方に押し出して投げる。