先週は少し接触稽古もしたけど、今日は全部非接触でした。
最近またコロナ感染者数が増えているからだと思われます。
先生が、稽古したいことと、感染予防の板挟みで苦慮しているのが分かります。
平常心が大事
杖の突きの練習。
正面に自分と同じ背丈の人がいると仮定して、みぞおちを狙って突く。
その練習をしておけば、相手の顔や喉も突けるようになる。
T先生が白帯ひとりひとりの前に立ち「ここを狙うんだよ」と自分のみぞおちを指し示す。
私の前にも立ってくださった。
「当たってもいいから、もっと勢いよく突いてご覧」と仰る。
先生はいつも通りにこやかで穏やかだけど、こちらはガッチガチ。
「勢いよく。寸止め、寸止、勢いよく寸止め」と心の中で念じつつ、当てちゃったらどうしようと冷汗が出る。
手汗で杖が滑って、先生に当たるところでした。
武道には平常心が大事だと分かりました。
先生は怖くないんだろうか。
身を挺して教えてると、当たる時もあると思うんだけど。
教習所の路上練習時、助手席の先生がすごく緊張していたのを思い出す。
すごい罪悪感を感じた。
こちらまで緊張して、更に下手な運転して…って悪循環。
高速教習は特に怖かったなぁ。
T先生の佇まいは、安心感がある。
こちらの緊張もほぐしてくれる。
怯える小動物を落ち着かせるムツゴロウさんを思い出す。
若い人はムツゴロウ王国知らないか。
ここから下は
コロナ禍の見学
本日、おひとり見学にいらっしゃいました。
武器の素振りやお互いに触らない稽古だから、分かりにくい?うちの溢れんばかりの魅力(真顔)が伝わらないのでは?と心配になりました。
早く心置きなく稽古できるようになってほしい。
次は体験に来てくれるとのことで、みんな楽しみにしています。
合気道は初めてでも運動神経よさそうだから、すぐ上手くなるよね、楽しみだ~、と親戚のおじちゃんおばちゃんみたいに話してました。
お待ちしております!
本日の稽古内容
木刀
正面の素振り
前後斬り
「前も後ろも同じ形で斬る」と言われても、初めての人は後ろを斜めに斬ってしまいがち。
「前を斬った後、肘を畳みながら木刀を頭の上で振りかぶる。
ほら、同じ形になるでしょ?」とすぐに先生が修正していて、さすがだと思った。
四方斬り
どうしても少しずつ遅くなって、みんなとズレる。
杖
先端が相手に見えないように握る。
先っぽが手からはみ出ないようにすること。
敵に長さを悟られないようにするため。
波が引いて、そして寄せるように踏み出して突く。
後ろにざっと下がって、前へばっと大きく出る。
こうやって委縮していない、大きな動きが出来るようにしないとなあ。
壁の木目などを目安に、そこを正確に突けるように練習する。
先生もご自宅のタンスを壊した経験があるらしい。
突く瞬間に力が入る。
木刀と同じで、最後は杖は自分のお腹の前にある。
前の手の甲が杖の上にかぶさる様にねじ込みながら突く。
重い突きになる。
「相手の刀で杖を斬られないように自分の手で覆いながら突いた、ということもあるね…まあ、今は日本刀持ち歩いてる人なんていないけど。」
前の手を斬り落とされつつも、後ろの手で杖を突き出し、相打ちに持ち込むってことかな…。
恐ろしや。
頭で考えると、腕ばかりに意識がいく。
毎日10分でも練習して、体にしみ込ませると、足が動くようになる。
体術と同じで足が大事。
舟漕ぎ運動の応用
掛かり稽古。
相手が向かってくるのを引き込んでおいて、前へ出る。
後ろ受け身した相手が起き上がる瞬間に、前へ出て 威圧 制する。
「これは全然、技じゃないからね。でも、こういう動きを技に取り込むと、技がすごく生きてくる。天地投げとか四方投げとか。その練習だよ。」
起き上がろうとする瞬間に、取りがグイッと前に出てくると、びっくりしてひっくり返る。
タイミングが大事。
上半身で相手を制しようとすると、不安定になる。
下半身、特に膝で相手に圧をかけるようにすると、安定する。