2021.4.4 2021.4.9
稽古と実際は違う
黒帯になってから、稽古と実際は同じではないと常に意識しなさい、と注意喚起されることが増えました。
「相手はそう簡単には倒れてくれない。」
「本来の技はここで相手の肘を折る。だから投げられる。フワ~ンなんてしたって、相手は投げられてくれない。」
「お約束の触るだけの当身じゃ、相手は崩れない。ボクシングのアッパーカットのように下から顎を狙う。視野の外側から来るから、相手が驚いてのけ反る。」
違いを把握・意識した上で、安全な稽古をするのが、黒帯ということなのだろう。
私は握りが弱く、相手をしっかりつかめないことが多い。
つい、持ちやすい後ろ襟や袖を持ってしまう。
入り身投げの練習時、相手の首をしっかりつかみなさいと注意を受けた。
汗で滑るし、男性の太い首はつかみにくい。
「先生、首の代わりに後ろ襟つかんでもいいですか?」
「相手がTシャツだったらどうするの?」
「… 襟が伸びて… 意味ないです。」
「そうだよね。もし相手が上半身裸だったら?」
つかむところない …っていうか裸?
何も着てなかったら変態じゃん、そんな人嫌だなぁ… と頭の中グルグル。
「分かりました、先生。首をつかみます!」
「そう。稽古だから道着なだけ。普通は道着なんか着てない。ちゃんと腕をつかむ、首をつかむ。そういう癖をつけないとね。」
道着限定の技では、本番 (?) でどうしようもない。
道着を着てる暴漢なんていないだろうし。
いたらいたで、それも怖いけど…。
ここから下は
月曜日の稽古
Day254 藤沢合気道会 2021.3.29
座技正面打ち一教
相手に遅れずに動き始める。
しっかり相手の手首を上腕部をつかんで膝行する。
胸取り二教 (表)
下から相手の顎に当身。
そのまま体を開いて、相手を崩す。
「本当は、ここでもう終わってるんだよね(倒れた相手に上からパーンと当身入れる)。」
「でも、稽古だから、この後まだドラマが続く。」
「相手が起き上がってくるから、それを倒す。」
受けについてもお話があった。
当身を防ぐガードが、単なる「形」になって、手を漫然と顎に置いてるだけの人が多い。
本来だったら、当身は下からアッパーで入ってくる。
だから、受けはそれを避けるためにのけ反るはず。
ペチとガードに軽く当てて~が (本当の) 当身だと思わないこと。
正面打ち一教
まずは遅れない。
「相手に打ち込まれた後ヘッドスピードで挽回するとか、不思議なことが演武でよくあるけど … あんなの、あり得ないからね。」
「相手の手を見ていたらダメ。(動きの) 起こりを見る。」
「しっかり相手の腕をつかむ。そして一緒に歩いて行くと、相手は倒れるから。」
T先生だと、ズッシリと畳に下ろされる。
でも私だと、相手はその気になれば、ずっと歩いて行けそう。
特に相手の背が高いと、その腕にぶら下がってる感じになってしまう。
肩を押し込んでねじ伏せたくなるけど、T先生の技はそうじゃない。難しい。
正面打ち入り身投げ
まずは相手の後ろに入る。
「原型では、入り身して後ろから相手の頸動脈を刀で斬る。」
「そして八相に構える。」
刀で斬る代わりに (?!) しっかり首をつかむ。
体を45度開いて、相手が崩れたところで、親指を内側に回転させるようにしながら投げる。
投げる時は、相手の足が前に出ている状態で、相手の腰の後ろに踏み込むように。
体は離れず、密着。
45度開いた後もさらに体を開いて、遠心力で?投げる方法もある。
正面打ち呼吸投げ
相手の外側に入る。
転換すると、相手と同じ形で横並びになる。
持ち替えたりせず、自然に相手の手首 (上から) と上腕部 (下から) を持つ。
相手に近い足を1歩踏み出しながら投げる。
正面打ち呼吸投げ
さっきの方法で、最後一緒に前に歩きながら投げる。
正面打ち呼吸投げ
掛かり稽古で、ひとり6回ずつ投げる。
投げた後、気を抜かない。
すぐに次が始まっている。
自分から入るようにして動く。
座技呼吸法
T先生の呼吸法、簡単に何気なくやってるように見えて、重圧感が半端ない。
真似できない。
土曜日の稽古
Day255 A.K.I.鵠沼 2021.4.3
今日はみっちりS先生の稽古。
技の流ればかり気にしていたけど、まず最初に動くことができなくて戸惑うことが多かった。
持たれた瞬間にどうするか、イメージしておいて、遅れないこと。
片手持ち呼吸投げ
手はそのまま、自分のお腹を手に近付けるように肘を曲げる。
両手取り天地投げ
(表) 相手にぶつかるくらいの気持ちで、前へ出る。
(裏) 相手を誘い込む時に、脇をあけない。
「仁王像ってあるでしょ。あの感じ。脇をあけちゃダメ」とS先生。
1本の線の上でぐーっと上下に引き延ばす感じかな?
私の脇があき始めると「仁王様!」って声かけてくださる。
「そうだった!」と思う。
でも、腕が完全に上がってしまっていると、もう修正できない。
腕で相手を振り回そうとしない。
軸足をしっかり定めて、自分が中心になる気持ちで動く。
片手持ち小手返し
(表) 最初の手を外すところでモタつく。
持たれた手は内側へ回し、もう片手は上から滑らせて、指の股で相手の手を切り離す。
上からつかみ、もう片手で下から返すように小手返し。
残心まで気を抜かない。
(裏) 相手から離れない。
片手持ち回転投げ
相手の腕を上げるのではなく、頭を下げさせる。
まっすぐ後ろより、斜め45度くらいの角度で下がるといい。
片手持ち入り身投げ
(表) 片手持ち小手返し (表) と同じようにして手を切る。
そのまま入り身して、くっついた状態でコンパクトに投げる。
(裏) 切った相手の手はつかまずに、入り身する。
S先生は両腕の手刀で相手の腕を摺り上げるようにしながら、背後に入り、そこから体を開いて相手を崩す。
相手の腰にお腹からぶつかるように、相手の腰の後ろに踏み込むようにして投げる。
片手持ち四方投げ
相手の肘を自分の肘で押し上げるようにして入る。
両手取り呼吸投げ
相手が来るのに合わせて、息を吸って少しのけ反るようにして相手を誘い込み、吐きながら正面下方向へ落とす。
これ苦手。
大きい人が本気で走ってきたら、吹っ飛ばされる。
相手が来るのに合わせて、腰を切って投げる方法なら、まだ可能性がありそう。
足は踏みかえず、そのまま足先を浮かせて両踵で180度方向転換する。
相手が来るのに合わせ、息を吸い、くるっと転換しながら息を吐いて、タイミングと腰の切れで投げる。
体の大きいUさんが走ってくると、緊張と気合が漲る。
「ふふっ。投げるぞ!って構えるのがバレバレ」と笑われた。
足は逃げようとステップ踏み、上半身は「投げなくちゃ」と構えるしで、変になる。
日曜日の稽古
Day 256 藤沢合気道会 2021.4.4
新しく入会した方が、今日から本格的に参加です。
見学の方もふたりいらっしゃいました。
次回以降で体験 → 入会していただけると嬉しいな。
受け身の練習
前転
縦に回転できるよう、前転の練習。
前受け身
畳の線のすぐよこに膝をつく。
外側の足は立膝。
両手の親指と人差し指をそれぞれ合わせて、お握りの形の空間を作る。
そのお握りを前方の線上に置く。
立膝側の腕を振り上げ、床についている膝と腕の間に斜めに差し込みながら、前に転がる。
片手持ち呼吸投げ
前へ前へと出るやり方。
腕に張りを持たせる。
片手持ち呼吸投げ
入り身転換してから相手を前へ行かせる。
「腕に力入り過ぎてます」とMaさん。
う~ん「腕に張りを持たせる」「力を入れ過ぎない」の両立のさせ方が分からない。
片手持ち四方投げ (表)
逆半身で腕は取らせるけど、足は相半身。
内側の足で大きく1歩出ながら、四方投げ。
片手持ち四方投げ (裏)
残心は大きく伸脚するように。
後ろのかかとを浮かせないで、しっかりと。
相手の頭に向かって、膝で追い込む気持ちで。
新しい人と組む
先生にお世話係を頼まれたので、張り切る (笑)
後ろ受け身の練習を兼ねて、片手持ち呼吸投げと四方投げ (表) 。
「後ろ受け身した後、起き上がれないのは腹筋の問題だね」とT先生。
姿勢いい人は、背中を丸めての起き上がりこぼし運動がやりにくいみたいだ。
彼女は若いからすぐ上手になると思う。
楽しそうに稽古してくれたので、こちらも嬉しくなりました。