2021.5.9 2021.5.20
優しい人でも油断は禁物
合気道って、人によって違うなあ、といつも感じる。
優しい性格だと技もふんわりかと言うと、そうでもないのが面白い。
優しそうな人がにこにこしながらキッツイ投げを繰り出すと、油断している分、怖い。← 油断しちゃダメ。
出稽古先のS先生は、お茶目で優しい。
ビジター参加のUさんと私は、S先生のお茶目なエピソードを披露しあうのに凝っている。
「アルコールスプレーを私の手に掛けようとしたら、噴射口が逆向いてて、先生ご自身にかかっちゃってた~」
「新しい非接触型体温計、センサーの方を握ってて、測れなかったの~」
そういう時の照れくさそうな笑顔が かわいくて いいのよね~と意見の一致をみる。
そんなS先生の技は、緻密できっちり。
様式美を感じる動き方をする。
投げ技は鋭く 投げ捨てられる感じだし 関節技は エグイほど 効く。
四方投げ、最初に手首を持つ時点で ねじ上げられ 極まって驚いた。
それまで知っていた四方投げと全然違ったから。
あの時改めて「四方投げって怖い技だ」と実感した。
先生は、受けと取りで、雰囲気・目が全然違う。
受けの時はにこやかだけど、取りになるとすっと変わる。
特に打ち込み技は、先生の周りだけ1、2度すう~っと寒くなる気がする。
冷徹 冷静にタイミングを見極めてるんだ。
私みたいなヘナチョコ 誰が相手でも決して油断せず、真剣に向き合っている。
私も、常に気を抜かず稽古しなければ。
優しい人でも油断は禁物。
性格と技は別だし、上手いほど技の効きは強烈。
きちんと受けないと怪我する。
黒帯は手加減してもらえないのが当たり前、と心に銘じて稽古しよう。
女性相手だと皆さん手心加えがちだけど、それに甘えてしまわないよう気をつけよう。
ここから下は
月曜日の稽古
Day268 A.K.I.鵠沼 2021.5.3
今日は、関節技のOkさん、投げ技のS先生という感じだった。
黒帯だけだったので、Oさんの審査時の裏話を聞いたりして、ゆったり祝日モード。
片手持ち入り身転換
S先生は、持たれた瞬間ぱっと腕に力を入れる (吸う)
腕に力を入れると、筋が張って、腕が太くなる。
腕の力を抜いて、肘を曲げつつ、入り身転換(吐く)
力を抜くと、腕の太さが元に戻る。
相手のつかみに少し緩みが出来るので、動きやすくなる。
片手持ち四方投げ
ぎゅっとつかまれても、手を動かせる方向はいくつもある。
例えば横など、動かせる方向に出ながら四方投げ。
正面打ち三教
(表) まずはしっかり一教。
相手の肘ちょっと上をつかみ、手首は手刀で引っ掛ける。
肘を相手の顔にぶつけるようにしながら、手刀を斬り下ろすやり方。
三教は、相手の指を握手するように握る。
もう片手は甲側から包み、4本の指を相手の小指側に引っ掛け、親指で相手の親指下 (合谷のツボ?)を押し込む。
押し込むと、相手の手は床を向き、自分の手の甲は上を向く。
効く。(T先生がいつも「自分の手の甲が上を向く」と仰るのは、これか)
吊り上げて振り下ろし、相手の肩口ちょい下を上からつかんで、相手のお腹進む方向に下がりながら、畳へ下ろす。
肩を両膝で挟み、相手の肘を伸ばさせて、自分の体に密着させてから極める。
(裏) 最初の取り方は一教 (表) (裏) どちらでも可。
三教で決めたら、逆手で上腕部をつかみ、相手を斜め前下に落とすイメージで、体ごと相手の後ろに入る。
座技正面打ち二教
(表) 一教で相手を落とす時に、自分の膝が相手の脇にあること。
離れない。
極めは、相手の手を自分の手で沿う様にしっかり包み、小指を畳につけさせる。
(裏) 膝行だと、一歩で入り身するのがなかなか出来ない。
相手の真正面ではなく、相手の当て身が届かない角度で二教。
低い位置を保ったまま畳に下ろす。
後ろ片手取り襟締め
Uさんのリクエストで後ろ取り系の稽古。
「意識失うからやらないけど、これは襟をつかみ上げて、相手の首の頸動脈を圧迫してるんだよね」とOさん。
抜け方としては、自分の腰を横にズラし、後ろに回された片手を腹の前に持ってくる。
そうすれば持ち上がるので、抜けられる。
抜けたら一教・二教・三教、呼吸投げなど。
後ろ羽交い絞め
「優しい人は上の方、胸辺りに腕回すけど、本来はもっと下。
相手の両肘のくぼみに引っ掛けるようにして羽交い絞めする。」
両腕を内旋させ、隙間を作って、下に抜ける。
抜けたら、呼吸投げなど。
抜けられなかったら、相手にのしかかる様に体重を預ける。
これは後ろの人が怪我することもあるので、気を付ける。
「合気会ではやらないけど、こういう後ろ羽交い絞めもあるよ。」
後ろから両脇の下に肘をいれ、腕を抑える。
それ、もうどうしようもなくないですか??
この羽交い絞めに対しては、頭か足を使う。
後頭部を相手の顔面にぶつけるか、かかとで相手の足を踏み潰す。
多人数掛け
審査の動画観てると、多人数掛けだと受けが本気モードで怖い。
ガッチリつかまれたところからだと、体格に恵まれた人もキツイらしい。
「最初からガッチリ持たれた多人数掛けは、弱そうな人から外して対処する」と私をまず片手で吹っ飛ばす。
え~え~どうせ、私が一番弱いですよ。
「つかみ方をよ~く分かっている黒帯が受けだから、キツイよね。」
さり気なく四教かけつつ、ニコニコと腕抑えてくる人もいたとか。
怖過ぎる。
距離あけて三方、四方から受けがかかってくる場合は、視界の外が怖いのでそこから対処して、相手を全員視界に入れて動く。
片手持ち呼吸投げ
腕を張り、内回転でくぐる。
相手と並び、前に踏み出しながら投げる。
裏拳で顔面に当身を入れ、相手がのけ反ったところで投げてもいい。
裏拳でそのまま後ろ向きに投げるのも有り。
両手取り呼吸投げ
外側の手を上、内側の手を下にしながら、外側に直線で入り身転換して並ぶ。
下の手は自分の腰につけ、上の腕を振り下ろして投げる。
相手とすれ違うくらいのタイミングで、ギリギリ横で入り身転換するのが大事。
天地投げ
S先生の天地投げは、上の腕は「天」まで行かずに、相手の顔・喉に差し込む感じ。
(表) 持たれた瞬間に差し込んでるくらいのタイミング。
(裏) 「シェー」のポーズで、下の腕は自分の脇の下。
腕で引っ張らずに、足を引く転換で引き込む。
相手が引き込まれたら、反回転で差し込んで投げる。
両手取り呼吸投げ
正面から投げる時は、あまり力むよりも、両手で持っている気?の玉を相手に向かって斜め下にのせていくイメージ。
流して投げる時は、玉を転がすイメージ。
N先生は引き込む → 転がす → 押し出す、と1本の線上を転換で動く。
正面打ち呼吸投げ
相手の外側に入り身した時に、相手と腰が重なったX字の位置になっているのが肝。
タイミングが難しい。
相手に向かう様に腰を切り、肘で相手の背中・腰を押し出し、そのまま後ろ足を自然に踏み出して残心。
半身半立ち呼吸投げ
45度の角度から受けが向かって来る。
伸び上がりながら重みを受け止め、両腕の角度を少し開きつつ左右に投げる。
火曜日の稽古
Day269 A.K.I.鵠沼 2021.5.4
「GW中だから少ないかな」とのS先生の心配をいい意味で裏切る、参加者の多さだった。
引っ越しで新しい道場を探し中の合気会1級の体験者もいらした。
片手持ち入り身転換
相手につかまれる前に動く。
半身、綺麗な姿勢、前のめりにならない。
片手持ち呼吸投げ
がっちり持たれても、腕を動かせる方向はある。
腕を内側から回して投げる、外側 → 上へ回して投げる (入り身投げ (表) の軌道)
両手取り呼吸投げ
小指から天に向けるように、自分のお腹の前を通って顎辺りまで上げる。
相手の中心に向かって、斜め下に押し込むようにして投げる。
正面打ち三教
昨日と同じで、要所要所をきちんと決めること。
正面打ち二教
昨日は座技の二教、今日は立ち技の二教でS先生と組む。
(表) まずは最初の一教が大事。
相半身で構え、大きく1歩で出る。
相手の脇に入って、自分の膝の上まで相手の腕を切り下ろす。
畳に下ろす時は、直線で前へ出るよりも、相手の頭の方へ螺旋を描く方が下ろしやすい。
(裏) これも同じで、相手の脇の後ろにピッタリ入る感じ。
離れないこと。
片手持ち四方投げ
相手の体勢を崩し続けたまま投げる。
片手持ち小手返し
体験の方の小手返しが上手で、焦ってしまった。
もっと上手くならないと。
最初に重み掛けて崩すのが全くできず、単にステップ踏むだけになってしまう。
片手持ち入り身投げ
紳士なKaさんは、投げる時にこちらを支えようとする。
それで前のめりになって、グラつく。
「優しさが仇になってるので、私を投げ捨てるくらいでやってみてください」と伝えたら「いいんですか?」って最初は遠慮がちだった。
でも、その方が断然残心が決まる。
「この野郎!くらいの気持ちで投げて、丁度いいんだな、って思いました」とのこと。
今後は「この野郎」投げでお願いします(笑)
天地投げ
Uさんと組んだ。
S先生とT先生の天地投げについての意見が同じで、安心した。
両手取り呼吸投げ
(表) が正面に落として投げる (裏) が流して投げる。
座技呼吸法
土曜日の稽古
座技呼吸法の押し合いっこ
片手持ちのストレッチ5種→技
(下) → 上:呼吸投げ
横:四方投げ
下:隅落とし
二教
回転投げ
入り身の練習
その1
その2
その3
正面打ち入り身投げ (表)
後ろ両手取り入り身投げ
後ろ両手取り四方投げ
後ろ両手取り小手返し
後ろ両手取り回転投げ
後ろ両手取り腰投げ
後ろ両手取り呼吸投げ
天地投げ
座技呼吸法
日曜日の稽古
座技正面打ち一教 (表)
正面打ち一教 (表)
片手持ち入り身投げ
- 入り身する
- 相手の首をしっかりつかむ(肘を畳んで引き寄せる)
- 45度体を開く
- 投げる
片手持ち四方投げ
- 相手の手首をつかむ
- 後ろ足を1歩出しながら振りかぶる
- 手を持ち替えて上から添える
- 自分の前にまっすぐ投げ下ろす