2021.7.12 2021.9.2
先生の怖い断言
T先生は長い説明や説教はなさらない。
「頭であれこれ考えるより、動く!稽古する!」という方針です。
でも、たまにポロリと言うことが、ジワジワ怖いです。
例えば、暑くて皆がヘロヘロになっている時。
「稽古って実際、暑いか寒いか、しかないよね。その中で折り合いつけてやることで体が出来ていくんだよ」とさらっと仰る。
この湿気と暑さの中で、水も飲まず汗もかかない先生は、同じ人間じゃないのでは!!と思ったりします。
自分と同じになるのは無理、と先生は分かっているから、そこまでは求めない。
とは言え、次元が高過ぎる先生の本音は、結構なプレッシャーです。
「暑いか寒いかしかない」って言われたら「先生、ガンガン冷房しましょうよ~」なんて言えない…。
暑さも寒さも苦手だけど、暑い方が体力削られます。
夏の稽古後は、眠気と沈み込むような倦怠感で、昼寝してしまう時もあります。
梅雨時は、体がまだ完全に夏モードに切り替わってないから余計です。
暑さに慣れた頃に涼しくなり「楽になった」と喜んでいると、あっという間に寒くなる。
確かに、稽古って暑いか寒いかばっかりだ。
先生の深い質問
T先生がT君に「稽古と練習の違い、分かる?柔道、剣道、茶道もそうだけど、○○道ってつくものは『練習』じゃなくて『稽古』って言うだろ?分からなかったら、辞書で調べてご覧」と仰った。
「稽古」と「練習」は同義語と捉えていたけど、違うのか…。
私は質問されなくて良かった~とほっとしていたら、不意打ち。
「道子さんが締めてるその帯だけど … 黒帯がなぜ黒いか知ってる?」
思わず「え?」と間抜けな声が出てしまった。
何も考えてないのが伝わったのか「ちょっと考えてご覧」でその場は終了。
後で先輩が「黒帯が黒いのは、汚れが目立たないからって聞いたことある」と教えてくれた。
そーゆーこと?!それで良かったの?
それを先生に言うの、勇気いるかも…。
もっとこう … 精神論的なお話かも知れないし。
飲みの席で、先生が酔っ払ってる時なら言えるかも。
稽古と練習の違い
帰ってから調べてみました。
「稽古」と「練習」は同じ文脈で使われるけど、意味合いが少し違いました。
中国語で「稽」は考える「古」は昔を指し、昔のことを知り、考えて、今やるべきことを知る、という意味になる。
書物を読んで学習すること=学問が「稽古」だった。
日本では、伝統的な芸事や武道に対して使用するようになったそうです。
黒帯はなぜ黒い
昔は帯は道着と違ってあまり洗わなかったので、年数を経るごとに色が変わり、有段者になる頃には黒くなっていたそうです。
段位を取得できるくらい長年にわたって精進した、ということで黒帯を締める、という説がありました。
これが先生のあの質問の意味は「帯の色にふさわしいくらい稽古してる?」
その前の「稽古」の話も繋げると「黒帯に値するくらい、意味や自分がやるべきことを考えつつ稽古してるか?」だろうか。
汗だくなのに、なんか背筋が寒くなってきた…。
先生に失望されないよう ヘナチョコなりに 頑張ろう。
それにしても、汚れて色が変わったのが黒帯なら、汚れが目立たないから黒い帯、も逆説的に正解?
ここから下は
日曜日の稽古
Day288 藤沢合気道会 2021.7.11
座技正面打ち一教
「白帯さんはしっかり膝行で歩く。黒帯さんは歩かないことを気を付ける。」
歩かない?
一瞬で重さかけて、相手の打ち込みを斜めに引き込むように畳に下ろす?
正面打ち一教
「最近は教科書が変わって、こうやるみたいだね」と (裏) の最後は両腕で相手の腕を挟む式の二教。
確かに、そうやってる演武動画をよく観る気がする。
正面打ち二教
(裏) の二教を掛ける時に、掛け切る前にタップされる。
まだ極めてないんだけど。残念。
すでに痛いのか、それとも痛さ回避で早目にタップしてるのかな?
タップしてるのに更に掛けるのは、意地悪だから、止めておく。
でも私も肩・肘かたい人だから、相手が掛け切る前にタップしてる可能性がある。
受けの時、ちょっと気にしてみよう。
正面打ち呼吸投げ
(裏) のようにして相手の腕を取る。
自分のお腹の前に腕を固定して、体ごと下がる=相手が一緒に付いてくる。
押し出すように前に出て投げる。
正面打ち呼吸投げ
相手の外側に入り身する。
まずは入り身するのが大事。
並んで、相手の腕を持つ。
手首を上から、上腕部を下から支えるように。
テコのようにして、前に出ながら投げる。
投げることを気にするあまり、腕をつかみながら並ばない。
大きくザッと入り身するのが大切。
自由に投げ合う
黒帯は20回ずつ投げ合う(白帯は10回)
1分半、と区切られた時よりも、断然楽だった。
つまり1分半だと20回以上は余裕で投げられてるってことか。