2021.10.31 2022.1.14
昇段審査の受け
今回の審査では、二週続けて受けを取りました。
先週は二段審査、今週は三段と四段審査です。
段の審査ともなると、どんな技が出題されてもおかしくない。
座技・半身半立ち・立ち技すべてが、ありとあらゆる組み合わせで出るし、二人掛け・三人掛け・多人数掛け・武器(短刀取り・太刀取り・杖取り・杖投げ)もある。
もちろん、自由技もバラエティ豊富。
見学は純粋に楽しかったけど、受けする時は緊張しました。
ちゃんと受けられるか、自信がなくて。
相手が気を遣って、やりたい技が出来なかったら申し訳ないし。
昇段審査に参加して、よく言われる「自分なりの合気道の模索」の意味が分かりました。
皆さん、とっても上手い。でも全く同じではない。
それぞれ特徴や個性があって「〇〇さんの合気道」って感じです。
二段審査
出題はSK先生、受験者はUtさん。
とにかくパワフル。
体が大きくて体幹強いのが本当に羨ましい。
練習ではつかまえられた多人数掛けも、本気だと無理。
入り身と半身で捌いて、バッシバッシ投げ飛ばす。
他の受けを投げてすぐ、準備整える前に近付いたら、グワッと顎に当て身が来て仰け反った。
大きい人は、背後に回らないと 恐ろしくて つかまえられない。
今日の感想をまとめると「ボロ雑巾になった気分」
とにかく、倒され投げられ、投げられ倒されまくった。
武器取りは他の受けだったので 命拾いした 助かりました。
Uさんの渾身の技を受けても平気だったから、少し受け身の自信がつきました。
怪我しなかったのは、Uさんが気を遣ってくれたからでもある。
頭打たないように、入り身投げ (表) は投げっぱなしにしないで、最後まで持っててくれたり。
とは言え、審査で気を遣わせちゃうのは、不甲斐ない。
相手が女性でも、Fさんレベルに上手ければ、気兼ねなく技掛けられるはず。
どんな技でもドンと来い!な度量の大きい受けになりたい。
長時間の審査中「Uさんに倍返しするぞ」と思いながら受けてた (笑)
なので、受け3人が並ばされた時「3人で多人数掛けね!今度こそつかまえる‼」と気合入った。
審査終了の礼でした。危なかった。飛び掛かるところだった。
三段審査
出題はD先生。私はUcさんの受け身。
Ucさんは「緊張する~」と言いつつ、変な力みがないのが凄い。
いつも通り、フワリと柔らかく動く。
受け3人が同時に向かう多人数掛けでは「私が最初に到達せねば」と謎の使命感が生まれ、号令と共にダッシュ。
一番乗りでUさんに 抱きつけた たどり着いたと思う。
なんだかとっても満足した (笑)
課題でとまどったのは「(多人数掛けの) 遠当て」と「後ろ両手取り合気落とし」
普段の稽古では、ほとんどやらない。
「遠当て」聞くのは初めてだ。 合気道漫画 EVIL HEART で読んだことはある。
「遠くから相手を動かすつもりで動いてください」の指示もあったので、ゴロゴロ運動や連結した受けの塊を動かす稽古の応用?
多人数掛けで密だったから、間合いを開けさせたかったのかも。
「合気落とし」は聞いたことある。
でも私は「合気上げ」と聞き間違えたし、やり方や受けの取り方も分からなかった。
私が受けでなくて良かった …。
多くの技を知り、色々な先生の出題に慣れるのも、大事だと思いました。
四段審査
出題はT先生。私は Aさんの受け。
私が 折れそうにか弱いから 受け身下手だからか、とても気を遣って投げてくれる。
四方投げの最後に頭を支えようとしてる?レベル。
マズイ!こんなんじゃ審査にならない、と焦ってしまった。
でも、前方へ投げる系の呼吸投げは、気の遣いようがないからか、すごい切れ味。
半身半立ちでも、持った瞬間に何かが繋がって、そのまま投げられる。
「受け身とろう」じゃなくて、ぐわっと体が流れに巻き込まれて、もう空中にいる感じ。
Aさんの呼吸投げがすごいと再認識したのは、多人数掛け。
どんどんかかっていくけど、次々投げられる。
接した瞬間に投げられるから、つかまえようがない。
力じゃなくて、流れを感じる。
すごい!「ちぎっては投げ、ちぎっては投げ」ってこういうことか~。
カッコいい。
受けとしての個人的な反省
審査の雰囲気にのまれました。
「すぐ動かなくては」と焦ってしまいました。
特に不慣れな武器が絡むとひどかった。
武器を意識しすぎて反応が遅れるし、余計に慌ててしまう。
三段の太刀取りで、D先生「距離を取ってください。」
間合いをとって打て、の意味だと思って、数歩下がって更に打ち込みました。
実際は次の出題するための前振りで、他の組はちゃんと動きを止めてました。
四段の半身半立技では「両手取り」を諸手取りと聞き間違えました。
H先生から「両手取りですよ」と途中で教えてもらいました。
また、杖取りでは「打ち込み」と言われて、とっさに木刀の正面斬りのように打ってしまいました。
「教えてもらった打ち方だ」と2本目から修正したけど、相手はとまどったろうな。
その次の「突き」も慌てて突いてしまい、驚かせたかも。
頭に血が上っている人が持つ武器 … めちゃくちゃ怖いに違いない。
皆様、大変申し訳ございませんでした。
今後はもっと落ち着いた受けを心掛けます。
当日は、早朝稽古から始まる長丁場でした。
※ マスク描写は省略しています |
審査終わってすぐは興奮してましたが、電車で座ったら体が重くなって、ヨロヨロと帰りました。
次の日は久しぶりにお腹が筋肉痛で、たくさん受け身取ったんだなぁと実感しました。
もっと体力つけて、受け身が上手くなって、また昇段審査に参加したいです。
カッコいい袴
Aさんの袴、裾に少し透け感があって、パリッとしててカッコ良かったです。
武具店で「軽くて折れ目が取れにくい、演武会用の袴をください」と言ったら、お勧めされたそうです。
タグがないので分からなかったけど、麻が入ってると思われます。
私も麻混合の袴が欲しくなりました。
軽くて薄いので、夏や合宿・遠出用に良さそう。
袴にふさわしい動きが出来るようになったら、買いたいです。
ここから下は
月曜日の稽古
Day316 藤沢合気道会 2021.10.25
広い場所だと、稽古する技もダイナミックなものが多くなる気がする。
T先生は、本当はもっと我々が動けるように鍛えたいんだと思う。
後ろ両手取り四方投げ
両腕を上げる時は、肩幅より広げない。
肩幅以内で、両腕で弧を作る感じで上げる。
上がるところまで来たら、体ごと抜ける。
後ろ両手取り小手返し
抜けて、上から手首をつかんで、小手返し。
後ろ両手取り呼吸投げ
動きながら。
相手と正対するように回って、後ろを取らせない。
後ろを取られた時には両腕張って、抜けている。
新しい人は、抜けたらそのまま前に2、3歩進んで沈むようにして投げる。
後ろ両手取り呼吸投げ
がっちり持たれたところから。
自分の両足の間に埋まっている大根を真上に引っこ抜いてから、大きい弧を描いて釣り糸を投げるような動作で相手に渡す感じ。
引っこ抜く時は、肩の力を抜いて、肘から上げていく。
「重量挙げでも、腕まっすぐにして持ち上げないよね。こうやって、肘畳んで体のそばからあげていく。それと同じ。」
釣り糸を投げるようにしながら、体を後ろへ捻る。
同じ技でも、S先生の反転してぶつかるのとはちょっと違う感じだ。
1回吸い込んでから、ぶわっと伸ばす感じ。
これは受けも難しく感じた。
体を大きく反ってから、前受け身。
「自分で大きく体反らしてから前受け身する練習もいいよ。体が練れるから。」
投げ合う
後ろ両手持ち呼吸投げで10回ずつ。
1本の線上で、相手と場所を入れ替わるようにする。
日曜日の稽古
Day317 武田道場 (審査前研修) 2021.10.31
Y先生は繰り返し「どうしても皆、こう (ガッと腕を抑え込む) しがちだけど、そうじゃなくて、相手とひとつになる・一緒に動くのが大事」と仰っていた。
先生に技掛けていただくと、本当に力は感じない。
いつの間にか自分で落ちてる感じ。
すごい。でも同じように出来ない …。
ゴロゴロ運動
柔らかい人は、ゴロゴロも動きが伸びやかでカッコいい。
正面打ち
正面打ちを吸い込んで、一緒に沈む。
腕で引っ張らない。
片手持ち呼吸投げ
入り身転換して、相手と一緒に回りながら、その軌道のまま沈む。
途中で反転したり、腕で切替して投げない。
相手と一緒に動く。
逆半身両手取り四方投げ
一本の線上で転換・転換するように動く。
腕に力入れない。
指先からすうっと自然な軌道で天に向かうようにして、腕を上げるだけでいい。
相半身両手取り四方投げ
両腕で木刀を振りかぶるようにする。
力まずにすっと上げる。
力尽くだと、相手が嫌な気持ちになる。
座技呼吸法
腹から出る。